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猫の肋骨、さわってわからないなら肥満かも 気をつけたいのは「おやつの与え方」

おやつは愛猫とのコミュニケーションにも役立ちますが、与えすぎには注意が必要に。飼い主さんは、肥満のリスクなども知っておくことが大切です。

この記事では、おやつの与えすぎの注意点や、おやつを使った猫との上手なコミュニケーションのコツについて、ねこのきもち獣医師相談室の丸山知美先生が解説します。

おやつの与えすぎは肥満の原因になる?

おやつを待つ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——愛猫におやつを与えすぎていると、肥満の原因になりますか?
丸山先生:
「おやつの与えすぎも肥満の一因かもしれないですが、そのほかにも主食が多すぎる、運動不足なども要因になるでしょう。

猫の肥満とはどれくらいの体型なのかといったときに、正常な体型の目安についてわかりにくいと感じる飼い主さんもいるのではないでしょうか。

猫の正常体型は、肋骨や腹部にわずかな脂肪がついていて肋骨がきちんと触れること、適度なくびれがあることだとされています。くびれがなかったり、肋骨が遠くに触れるのは、ぽっちゃり体型の可能性があります。愛猫の体を触って確認してみてください」
——猫の肥満のリスクについて教えてください。
丸山先生:
「若い猫だと、膀胱炎や尿石症などのリスクがあると思います。シニア猫だと、心臓病、腎臓病、関節炎、糖尿病、腫瘍のリスクを高めるのではないかといわれています」

猫におやつを与える際の目安の量は?

おやつを待つスコティッシュフォールド
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——猫におやつを与える場合、飼い主さんはどのようなことに配慮してあげるとよいですか?
丸山先生:
「まず与えるおやつの量についてですが、一般的にはその猫の1日に必要なカロリーの5〜10%以内がよいのでは、といわれています。愛猫に必要な1日のカロリーがわかりにくいときは、かかりつけの獣医師に相談してみましょう。

おやつにはさまざまな種類がありますが、にぼしやおやつ用のドライフードなどは塩分の含有量が多いのではないかといわれているので、与えすぎには注意が必要です。

水分を積極的に摂取すると体によいとされていますが、おやつに関しても水分を意識するとよいかもしれません。個人的な見解ですが、たとえば水分の多いスープ仕立てのタイプや、ムースのようなものがよいのではないでしょうか」

おやつを使った愛猫とのコミュニケーションのコツは?

おやつを食べる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——おやつを与えることも、愛猫との関係性を築くためのコミュニケーションの一環だと考えている飼い主さんもいるかと思います。おやつを使った上手なコミュニケーションのコツを教えてください。
丸山先生:
「たとえば、ブラッシングのあと、爪切りのあと、動物病院で診察を頑張ったあとなどに、ご褒美として与えてみるのがよいかと思います。『おやつをもらえる=イイコト』としてつながりやすくなるため、お手入れや何かをしてほしいときなどに役立つことがあります。

おやつを上手に使って、愛猫とのコミュニケーションを深めてみてください」
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・丸山知美先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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