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獣医療の進化で進む猫の高齢化 考えておきたい「猫の介護」

ペットを家族として迎え入れたのなら、最期まで責任を持って飼育するのが飼い主さんの責務です。加齢や病気により、終末期には介護が必要になる猫も少なくありません。
そこで今回は、飼い主さんが愛猫にしてあげられる介護の種類を、獣医師の宮下ひろこ先生に伺いました。

自宅介護

なでられる猫
Denis Valakhanovich/gettyimages
通院をしながら、食事や排せつの介助、投薬や点滴などを、飼い主さんが自宅で行う介護方法です。急変にすぐ対応できないデメリットはあるものの、愛猫は住み慣れた環境で安心して過ごすことができます。また、自宅で一緒に過ごす時間を長くとれるため、愛猫を看取れる可能性が高いのも大きなメリットです。

訪問介護

なでられる猫
KandM-photography/gettyimages
自宅介護を基本として、定期的に獣医師や看護師に往診してもらうスタイルが、訪問介護です。猫の負担は少ないまま、治療や検査などを動物医療のプロが行ってくれますが、費用が少々割高になる場合があります。
最近は、ペット向けの往診専門医も増えているので、選択肢のひとつとして知っておくといいでしょう。

病院看護

診察を受ける猫
Vasyl Dolmatov/gettyimages
循環器や呼吸器の病気の場合、酸素室などが完備された動物病院に入院することがあります。愛猫の急変時、すぐに対応してもらえるので安心です。
ただ、愛猫の緊急時にすぐに駆けつけられなかったり、最期の瞬間に立ち会えなかったりすることもあるので、愛猫の病状に合わせて考えたいですね。

介護施設

なでられる猫
krblokhin/gettyimages
飼い主さんが高齢で施設に入居したり、病気やケガで長期入院をしたりなど、愛猫のお世話ができなくなってしまった場合は、ペット用の介護施設に愛猫を預ける方法もあります。住み慣れた自宅を離れるため、猫の負担は大きいですが、お世話や介護は施設のかたにしっかりとしてもらえるので、その点は安心です。
愛猫の介護は、いつ始まるかわかりません。愛猫が健康なうちから少しずつ考えておけば、いざというときに役立つはずです。
愛猫の最期を左右する、大切な介護。愛猫と飼い主さん、双方にとってベストな方法が選べるといいですね。
お話を伺った先生/宮下ひろこ先生(獣医師 動物病院専任カウンセラー)
参考/「ねこのきもち」2022年11月号『看取りやセレモニー、愛猫の最期に想いを込めて… 後悔せずに「今までありがとう」と言うためにできること』
文/東里奈
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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