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猫を拾ったらすぐ動物病院に連れていくべき理由  受診費や診療内容は

猫を保護したときに、なぜ動物病院へ連れて行くのでしょうか? 基本的なお世話や居場所の提供に加えて、動物病院を受診する理由をねこのきもち獣医師相談室の丸山知美先生が解説します。猫を保護したときに困らないよう、受診の大切さを再確認しましょう。

保護したあとで動物病院に連れて行く理由

窓枠に座るマロちゃん(MIX)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
保護猫に対してできることは、体を温めたり、ミルクをあげたり、汚れている場合は洗ってあげることなど。いろいろな対応が思い浮かびますが、それぞれのやり方によっては間違っていることもあるのです。

体温調節できる猫に温めは不要で、間違ったゴハンは体調悪化に!

たとえば、体を温めるケアは基本的に弱った猫に対して必要なケースが多いです。また、ミルクも粉の猫ミルクが望ましいですが、牛乳をあげてしまうことで余計に下痢してしまうケースも見受けられました。
ミルクは猫によっては哺乳瓶で吸えることもありますが、シリンジなどで飲ませる必要がある猫や、離乳食を口に入れることができる猫もいるでしょう。

体を洗浄することで、命の危険にさらすこともある

体を洗ってあげる行為も、猫の性格によってはできないですし、全身状態が悪ければ、洗う行為自体が命を危険にさらす可能性もあるでしょう。そのため、可能な限り獣医師に診てもらい、寄生虫の駆除や、その猫の年齢や体調にあったケアを聞くのが一番なのです。

獣医師が見るポイントは? 動物病院の診察

猫タワーに寝そべる麦くん(MIX)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
動物病院で保護猫を診察するときは、まず一般的な身体検査で、体温や聴診などを行います。その際に目立った外傷や先天疾患、衰弱、脱水などがないかも確認していきます。そして皮膚疾患、特にノミやシラミ、耳ダニなどがいないか、皮膚にカビなどがいないかもチェックしていきます。
ほかには食事やミルクがきちんと摂食できるか、排泄状況などを見ることが多いです。

病院で受ける処置の内容

見つめるシロくん(MIX)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
診察結果を踏まえて、病気やケガがある場合はそれらの対処をします。屋外で保護された猫の場合、一番多いのは寄生虫疾患なのではないでしょうか。最近はおなかの寄生虫とノミなどを一緒に駆除できるものも多いため、予防的に使うこともあります。
また、先住猫がいる家庭の場合はウイルス疾患(猫エイズウイルス、猫白血病ウイルスなど)を検査することもあるでしょう。保護した直後は偽陰性や偽陽性が出ることもあるので、場合により再検査もあり得ます。

猫の保護!受診にかかる費用

眠る麦ちゃん(MIX)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の状況によりだいぶ変わりますが、一般的なノミなどの駆除剤であれば1000円~2000円程度、ウイルス検査であれば3000円~5000円程度が相場といわれています。費用については、かかろうと思う病院に診察の可否をお尋ねし、その場でおおよその費用を概算してもらうといいでしょう。
猫の保護にはそれなりの労力と費用が必要です。ですが保護された猫は、助けてもらった命を大切に生きてくれるでしょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・丸山知美先生)
取材・文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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