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猫を飼い始めたら、喜びとともに戸惑いや困りごとも。体験談に学ぶ事前の準備と対策できること

今回は、飼い主さんに「初めて猫を迎え入れたとき」についてアンケートを実施。猫を迎え入れる際に準備したことや、迎え入れたときの状況、困りごとなどをお聞きしました。また回答をもとに、準備したほうがいいものや、困りごとの解決方法についてねこのきもち獣医師相談室の丸山知美先生に教えていただきました。

事前に準備したものは?

アメリカンショートヘアのメルちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ねこのきもちWEB MAGAZINEのアンケートにおいて、飼い主さん112人に「初めて猫を迎え入れたとき」についてアンケートを実施。まずは、事前に準備したものについてうかがったところ、多くの方が生活するうえでかかせないフードや食器、ケージ、トイレなどを準備していることがわかりました。なかには、突然の出会いで急遽迎え入れることになり、あとから準備したという回答も。

※2022年11月実施「ねこのきもちアプリ」内アンケート調査(回答者数 112人)

迎え入れたときはどんな様子だった?迎えてからの困りごと

白のニコくんたち
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
飼い主さんたちに、迎え入れたときの猫の様子についても教えていただきました。

・初めはケージの周りを布で覆い、隠れられるようにしていました。ケージにハンモックをつけたらその上に寝たり下に隠れたりしていました。
・家に来るなり、家具の後ろに籠城してしまい、夜中にトイレやご飯を済ませていたようですが、朝になるとまた籠城。1ヶ月、姿を見せませんでした。
・怖がらず、普通に懐いてくれました。こたつから顔だけ出して普通に寝てくれました。
・ずっと寝てばかりいて、ご飯やお水を口にしなかった気がします。
・お迎えしたその日から、ケージの中でお腹を出し寝そべっては、「遊んで~」という感じでした。
・比較的すぐにご飯も水も口にしてくれたのですが、2日目の夜までうんちをしなくてハラハラしました。

最初は警戒して一定の場所から動かなかったり、トイレをしてくれなかったりしたという回答が多くありましたが、なかには初日からリラックスムードで抵抗なくお迎えすることができたご家庭もあるようです。

迎え入れたときはどんな様子だった?迎えてからの困りごと

猫を迎えたときの困りごとについて
※2022年11月実施「ねこのきもちアプリ」内アンケート調査(回答者数 112人)
初めて猫を迎え入れたときについてのアンケート(ねこのきもちWEB MAGAZINE)
「愛猫を迎え入れてから困ったことなどはありましたか?」とうかがったところ、66%の飼い主さんが困ったことがあると回答。どのようなことに困ったのでしょうか。

・「そこはやめてー」という所での爪研ぎと、行ってほしくない所に行きたがること。あとは「遊べー構えー」の夜鳴きです。これが一番困りました。
・水も飲んでくれず、下痢になったりお尻から血が出たり、失神してけいれんしたりと心配なことだらけでした。
・猫がゴミ箱を漁っておやつの空袋を食べてしまい、しばらくご飯が食べられず死んでしまうのではないかととても心配しました。
・緊張していたのか初日はご飯を食べてくれず、次の日はやっと食べたのに吐いてしまって、心配で動物病院へ連れて行きました。
・里親さんのところから使っているトイレ砂をニオイ付けのためにもらうことを知らなくて、トイレのしつけに手間取り、あちこちでオシッコやうんちをされました。

【獣医師解説】迎え入れてからの困りごと……どうしたらいい?

サイベリアンのアルくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
まず、事前に準備する際に気をつけたいことについて、ねこのきもち獣医師相談室の丸山知美先生にも教えていただきました。

――フードやケージ、トイレなどを事前に準備する際、どのようなことに気をつけたらいいでしょうか?

丸山先生:
「生活環境や住宅の間取り、猫の大きさや性格などによって購入するものや配置について検討したいですね。小さな猫であれば、2段以上のケージは落下の危険性があるため注意が必要です。また、大人になったときも同じケージやトイレを使用するかによっても準備するものが変わってくるでしょう」

迎え入れ元からの情報と引継ぎが大切

――用意していたフードを食べてくれなかったり、トイレをしてくれなかったりと、迎え入れてから苦労した飼い主さんが多くいらっしゃいました。それぞれで工夫ができることや、食べなかったりトイレをしなかったりしたときの病院を受診すべき目安があれば教えてください。

丸山先生:
「食事は、ショップやブリーダー、保護団体の方に食べていたものを確認し、少しずつ用意したフードに切り替えていくといいでしょう。
トイレについても、もともと使用していたトイレ砂がわかる場合は、同じものを購入してあげるといいと思います。また、トイレの大きさや高さが適切であるかも確認しましょう。そのコの排せつ物をトイレに入れておいてあげたり、ケージを使って空間づくりをしてあげたりすると、トイレの認識が早くなるかもしれません。

動物病院受診の目安ですが、子猫を迎え入れた場合は、食事や排せつが丸1日なかったら動物病院に相談をしましょう。成猫の場合でも、2日以上食事や排せつができていない場合は相談してください」

――ありがとうございました。
猫も飼い主さんも、お互い初めてのことにとまどうことも多いでしょう。困ったときには迎え入れ先の方や猫を飼育されている方、動物病院の先生などに相談しながら、猫にとって生活しやすい環境を整えてあげたいですね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・丸山知美先生)
取材・文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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