猫と暮らす
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猫の「食物アレルギー」と「アトピー性皮膚炎」とは 獣医師に聞いた
そこで今回は、猫が発症するアレルギーのうち「食物アレルギー」と「アトピー性皮膚炎」の2種類について、解獣医師の小林真也先生に伺いました。
アレルギーのしくみ
食物アレルギー
食物アレルギーは、かゆみや発疹、からだをなめ過ぎた結果の脱毛など、皮膚に症状があらわれやすいのが特徴です。ただ、おう吐や下痢など、消化器系の症状が同時にあらわれたり、消化器系の症状だけがあらわれたりするケースもあります。
食物アレルギーが疑われる場合、アレルギー検査でのアレルゲン特定は難しいため、アレルゲンと思われる成分を一切含まないフード(除去食)を与えて様子を見る「除去食試験」が行われます。症状の改善がみられたら、今まで食べていたフードにアレルゲンが含まれているということ。除去食試験を続けてアレルギー反応が起きないフードが見つかれば、症状を抑えることができるようになるでしょう。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎はアレルゲンの特定が難しく、食物アレルギーと違ってアレルゲンを除去するのも難しいため、治療は薬を用いて症状を緩和することが中心になります。薬の使用に関しては、必ず獣医師の指示に従いましょう。
また、空気清浄機を使ったりこまめに掃除をしたり、室内環境を清潔に保つことも効果的です。
参考/「ねこのきもち」2023年2月号『どの年齢でも発症の可能性あり! 猫のアレルギーもツライんです。』
文/東里奈
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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