猫と暮らす
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かかりやすく気づきにくい 慢性腎臓病から猫を守るために飼い主が心がけたいこと
猫の腎臓のしくみ上、加齢とともに慢性腎臓病にかかりやすくなるのは、宿命といえる部分も。しかし少しでもリスクを減らすために、手をつくしてあげたいですよね。今回は獣医師の小林清佳先生が、猫がシニア期になったらしたいことを解説します。
猫の慢性腎臓病はかかりやすく気づきにくい
猫が最もかかりやすい病気として知られるようになった慢性腎臓病。最近のデータでは、すべての年齢の50%、15才以上の81%の猫が慢性腎臓病にかかっているという結果に。
一方で、初期は症状がほとんどなく、その後もはっきりとした症状が出にくいため、飼い主さんがなかなか気づかない病気という一面もあります。
一方で、初期は症状がほとんどなく、その後もはっきりとした症状が出にくいため、飼い主さんがなかなか気づかない病気という一面もあります。
猫の体調の変化を見逃さないで
先述したように、慢性腎臓病は飼い主さんが気づきにくい病気です。
7才を過ぎたら発症するかもしれないと考え、体調変化が見られないかしっかり観察しましょう。便秘や多飲多尿、嘔吐など、緩やかな体調変化を見落とさずに、異変に気づいたらできるだけ早く動物病院を受診しましょう。
7才を過ぎたら発症するかもしれないと考え、体調変化が見られないかしっかり観察しましょう。便秘や多飲多尿、嘔吐など、緩やかな体調変化を見落とさずに、異変に気づいたらできるだけ早く動物病院を受診しましょう。
猫の飲水量と温度管理に配慮しよう
加齢によって代謝や活動量が低下すると、飲水量も減りがちになります。水分が不足するとオシッコが濃くなり、腎臓負担がかかります。水分を多くとらせるよう、飲み水の置き場所を増やすとともに、ウェットフードやペースト状のおやつなども活用しましょう。
また、温度変化にも弱くなるため、季節の変わり目は早めに準備し、快適に過ごせる環境を整えてあげて。
また、温度変化にも弱くなるため、季節の変わり目は早めに準備し、快適に過ごせる環境を整えてあげて。
猫に年2回の健康診断を
猫もシニア期に入ると、慢性腎臓病だけでなく、さまざまな病気を発症しやすくなります。さらにその多くは、目立った症状が表れません。
体の中の見えない変化に早く気づくためにも、年に2回、血液検査だけでなくⅩ線検査や超音波検査も含む健康診断を受けるようにしましょう。
体の中の見えない変化に早く気づくためにも、年に2回、血液検査だけでなくⅩ線検査や超音波検査も含む健康診断を受けるようにしましょう。
猫がシニア期に入ったら、質のよい食事と睡眠、適度な運動、ストレスのない生活環境など、猫の健康をトータルでサポートできるようより意識しましょう。そのうえで慢性腎臓病についての理解を深め、少しでもリスクを減らせるように努めたいですね。
お話を伺った先生/小林清佳先生(モノカ動物病院院長)
参考/「ねこのきもち」2023年1月号『ご長寿猫の宿命!? 慢性腎臓病 少しでもリスクを減らすために若い頃からやっておきたいこと』
文/田山郁
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
参考/「ねこのきもち」2023年1月号『ご長寿猫の宿命!? 慢性腎臓病 少しでもリスクを減らすために若い頃からやっておきたいこと』
文/田山郁
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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