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慌てて片づける前に 猫が吐いたら飼い主がするべきこと

猫は吐きやすい動物です。だからといって頻繁に吐いていいわけではなく、吐いたときの対応で病気の早期発見につながることもあります。今回は獣医師の小林清佳先生に、猫が吐いたときに飼い主さんがするべきことについてお話を伺いました。

嘔吐物の中身をくわしくチェックしよう

サバトラ猫のココちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫が吐いたときは、すべての嘔吐物に対して、処分する前に内容の確認をおこないましょう。
一見フードの塊のように見えるものでも、ほぐしてみると中から異物が出てくることもあります。また、できればニオイも嗅いでおきましょう。重度の便秘などの場合は便臭がすることがあるため、そのようなときは見た目にかかわらず動物病院を受診しましょう。

吐いたものに緊急性がない場合は写真をとりメモをしておこう

ねこのきもち写真投稿ギャラリー
・白い液体(胃液)
・黄色・緑・茶色の液体(胆汁)
・消化途中のドライフードやウェットフード

上記のような嘔吐物の場合、ほかに目立った異変がなければ2~3日様子見をしてOK。しかし、数日後に受診するかもしれない可能性を考慮し、嘔吐物の写真は撮っておきましょう。吐いたものそのままと、ほぐしたあとを撮影しておいてください。
画像を獣医師に見てもらうことで、診察の参考になるケースも少なくありません。また、吐いた日付や嘔吐物の内容、回数、前日や当日に何を食べたか、食欲などの変化について記録しておくと、なおいいでしょう。

吐いたものに緊急性がある場合は嘔吐物を持ってすぐ受診を

スコティッシュフォールドのまるちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
・ひもやビニール、添加剤などの誤食したもの
・寄生虫
・ピンク色や赤い液体(血液)

上記のようなものを吐いた場合は、一刻を争うケースがあります。様子見を考えずに、すぐ受診しましょう。
とくに誤食の場合は、実物を見てもらうのが一番です。受診の際には嘔吐物と、飲み込んだ現物が残っていれば持参するのが理想的。ラップで嘔吐物を包んでから、密閉容器やビニール袋に入れて持っていきましょう。
また、液体の嘔吐物など、持参するのが難しい場合は写真撮影し、獣医師に見てもらってください。
判断に迷う場合は獣医師に相談し、愛猫の健康を守りましょう。
お話を伺った先生/小林清佳先生(モノカ動物病院院長)
参考/「ねこのきもち」2022年3月号「様子見? 受診すべき? 実例写真をもとに解説 ねこの吐いたもの見極め表」
文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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