最近、猫用の食事台や脚付きの食器といったグッズを見かけることが増えてきました。そこで今回は、実際に床置きで猫に食事をさせるのは体によくないのか、また、猫に合った食事台を選ぶ方法についてくわしく解説します。
食器の直置きでフードを与えてもよい?
床置きで食事をさせて、健康を害するということはありません。
頭を下げた姿勢を見ると、関節に負担がかかりそうと感じる人もいるかもしれませんが、猫は関節を上手に使うため問題なし。とくにお尻を落とした姿勢で食事をする猫の場合は、床置きのほうがベターかもしれません。
愛猫が食べやすい高さがわからない場合どうしたら?
フードを食べやすいと感じる高さは、猫によってさまざまです。飼い主さんが決めかねるときは、いくつか異なる高さの台をならべ、猫に選ばせてみてもいいでしょう。何度か試して、最初に完食する高さの台が、その猫にとって最適といえます。
好みの高さの選ばせ方は?
先述したように、猫に好みの高さの台を選ばせたい場合は、まず猫の体格に合わせて、3.5~14cmぐらいの高さを目安に、飼い主さんが3つの高さを設定してあげましょう。台は頑丈で安定した空き箱などを活用しても。
1.3つの異なる高さの台の上に、同じ食器を置く
高さの異なる台と、同じ食器を3つ用意したら、同じ量のフード(1回分を3等分)をセットしましょう。
2.何日間か猫に好きに選ばせる
これを何日間か繰り返して試してください。最初に完食する高さの台が、その猫には合っているといえます。
食事台の高さによって、猫が食べるときの姿勢は大きく影響を受けます。猫の体格や食べるときのクセ、年齢などによっても適切な高さは変化してくるため、今回ご紹介した方法も参考に、愛猫にぴったりな食事環境を見つけてあげてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2023年1月号『高さによる姿勢比較の検証も! 猫の食事台について考えてみました』(監修:聖母坂どうぶつ病院副院長 田草川佳実先生、猫写真家 猫研究家 石原さくらさん)
文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。