1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. お手入れ
  4. 歯磨き
  5. 3才以上の猫の約8割に口に健康課題あり 猫のオーラルケアの頻度と方法は

猫と暮らす

UP DATE

3才以上の猫の約8割に口に健康課題あり 猫のオーラルケアの頻度と方法は

3才以上の猫の約8割が、口の中に何らかの健康課題をもっているといわれています。歯や口の健康を保つには、オーラルケアを習慣化することが大切です。今回は猫のオーラルケアについて、聖母坂どうぶつ病院副院長の田草川佳実先生にお話を伺いました。

口の中がきれいならケアする必要はない?

歯みがきをしてもらうラテくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
1才未満の若い猫であれば、ケアをしなくても口の中はきれいです。しかし予防という観点では、早めにオーラルケアを始めることをおすすめします。何もトラブルがなければ口を触られても痛くないはずなので、猫も受け入れやすいでしょう。

歯ブラシを使わなくても大丈夫?

歯みがき練習中のモカちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
理想は歯ブラシを使ったオーラルケアですが、それ以外の方法でも効果は望めます。まずは手軽にできるオーラルケアからスタートして、歯ブラシに移行してみましょう。

気軽に始められるオーラルケアアイテムには、次のようなものがあります。

・噛むことで歯垢を落とす効果が望めるフードやおやつ
・専用シートや歯みがきジェルを使って飼い主さんの指でみがく「指みがき」
・ペロペロさせるだけでOKの歯みがきペーストやジェル
・フードや水にプラスするだけでオーラルケアができるもの

噛んだり舐めたりするだけでOKのアイテムなら、口に触られるのを嫌がる猫にも取り入れやすいですよ。歯ブラシを使ったケアとの併用もおすすめです。

子猫のときから始めないと習慣化できない?

歯みがき中のキトくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
たしかに、子猫の頃からオーラルケアを始めたほうが慣れさせやすいといえます。しかし、成猫になってからでも遅くはありません。いきなり歯ブラシではハードルが高いので、手軽にできる方法から始めてみましょう。

注意してほしいのは、すでに口内にトラブルがあるとき。ケアが痛みにつながると苦手になってしまうので、かかりつけの獣医師に相談しながら、ベストな方法を探すとよいでしょう。

歯の裏側もしっかりみがかないとダメ?

歯みがきが大好きなレオくんたち
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
結論からいうと、みがくのは表側だけでOKです。

人と違って、猫の歯の裏側には歯垢がつきにくいといわれています。無理に裏側までみがいてオーラルケアが苦手になるよりは、歯垢がつきやすい表側を重点的にケアしたほうがよいでしょう。指みがきするときも1回で全体をやろうと思わず、たとえば右の奥歯だけなど、1本ずつ短時間で済ませるのがポイントです。
歯ブラシ以外にも、手軽に使えるさまざまなオーラルケアアイテムがあります。噛んだり舐めたりするタイプなら歯ブラシが苦手な猫にも使えるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
お話を伺った先生/田草川佳実先生(聖母坂どうぶつ病院副院長)
参考/「ねこのきもち」2021年9月号『お手軽アイテムで わが家のオーラルケア習慣』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る