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シニア世代の猫がかかりやすい病気 飼い主なら知っておきたい主な症状、治療法

愛猫が歳を重ねると、健康面が気になってきますよね。今回はシニア猫がかかりやすい病気について、東京猫医療センター院長の服部幸先生に教えていただきました。発症の原因や症状、治療法などを知って、いざというときに備えておきましょう。

甲状腺機能亢進症

階段の下で待つ猫
Peter Muller/gettyimages
体の新陳代謝に関わる内分泌器官である甲状腺に異常が起き、ホルモンが過剰に分泌される病気です。代謝が活発になるため食欲が増して元気そうに見えるのですが、体はやせてしまうという特徴があります。進行すると心臓病を併発するリスクもあるので注意が必要です。

シニア猫の健康診断では、この病気を診断できる血液検査を勧められることがあります。早期発見につながる場合もあるので、定期的に受けてみてもいいかもしれませんね。

糖尿病

屋外で横たわるヒマラヤン
Kryssia Campos/gettyimages
膵臓で分泌されるインスリンの量が減り、血糖値が上がっておしっこに糖が排出されてしまうのが糖尿病。インスリンホルモンの注射や療法食で、急激な血糖値上昇を抑えるのが一般的な治療法です。糖尿病の発症には肥満が関係していることが多いので、日頃から愛猫の体重管理を心がけましょう。

高血圧症

ソファでポーズをとる猫
kaorinne/gettyimages
高血圧症は、腎臓病や甲状腺機能亢進症が原因で併発することが多い病気です。網膜がダメージを受け、眼底出血や失明を起こすおそれがあります。さらに、脳や心臓、腎臓など全身にダメージを与えることも。原因となる基礎疾患を治療するほか、降圧薬の投与などの治療を行います。高血圧はストレスによる影響もあるので、落ち着いた環境づくりを心がけましょう。
愛猫に少しでも長く健康に過ごしてもらうためには、高齢の猫がかかりやすい病気について知っておくことが大切です。血液検査で診断できるものも多いので、早期発見・早期治療に努めたいですね。
お話を伺った先生/服部幸先生(東京猫医療センター院長)
参考/「ねこのきもち」2022年9月号『獣医師の最新トピックス&読者体験談も 猫に多い病気、その理由は?』
文/柏田ゆき
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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