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うちの猫もそろそろ。猫が老いたら変えたいお世話 いつまでも幸せに長生きしてもらうためのポイント

シニア期を迎えた猫は体力や筋力が落ち、若い頃できていたことができなくなったり、病気のリスクが高まったりします。今回はシニア猫をお世話するうえで気をつけるべきポイントについて、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生にお話を伺いました。

シニア猫に適したフードとは?

お外を見ながらうとうとするウインザーちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――シニア期の猫には、どのようなタイプのフードが適していますか?シニア用のフードに替えるタイミングも教えてください。

岡本先生:
「シニア期から見られはじめる腎・心機能低下や関節炎に考慮されたフードが適していますが、市販のシニア用フードの多くが対応していると思います。シニア用のフードに移行する時期は7~10才頃が目安ですが、定期健診をしながら獣医師と相談して決めるとよいでしょう」

シニア猫にはどんなトイレが向いている?

真剣な眼差しをみせる星羅(はちこ)ちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――高齢の猫は粗相も増えると聞きますが、これはなぜですか?シニア期の猫にふさわしいトイレの形状も教えてください。

岡本先生:
「体力の低下や関節の痛みにより移動が億劫になることや、腎機能低下などによる尿量の増加、認知機能の低下などが原因です。加齢にともない踏ん張りがききづらくなり、トイレを跨ぐことを嫌がる猫もいます。シニア期の猫には、入り口が低いタイプのトイレを選ぶとよいでしょう」

住環境で見直すべきことは?

上目遣いをする17歳のジジちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――猫の加齢にともない、住環境で見直すべきことはありますか?温度管理や寝場所について、気をつけるべきことがあれば教えてください。

岡本先生:
「高齢の猫は体温調節機能が落ちるため、複数の寝場所を用意し、毛布などであたたかく過ごせるようにしたり気温や湿度を一定に保ってあげることなどを意識するといいでしょう。また、大きく環境を変えない程度で少し生活範囲を狭くすることや、段差を少なくする工夫もいいでしょう」
シニア期に入ると、生活面や健康面で気をつけるべきポイントも増えてきます。愛猫が少しでも快適に過ごせるよう、よりよい環境を整えてあげてくださいね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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