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猫が嫌がる「爪切り」がスムーズになる「ご褒美おやつ」の使い方

愛猫に苦手なお手入れはありますか? 多くの猫が苦手とする爪切りも、おやつを使って苦手意識を軽減させれば、得意なお手入れに変えていけるかもしれません。動物看護師の小野寺温先生に、おやつを使った爪切りとご褒美をあげる際のルールを教えていただきました。

ご褒美におやつをあげるメリット

爪切り中のタルくん(スコティッシュフォールド)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
苦手なお手入れをしながらおやつを与えると、「お手入れ=いいこと」と覚える猫もいます。苦手なこととおやつを結び付けて学習すれば、猫の苦手意識も軽減されていくでしょう。

ご褒美のタイミングは? 爪切りの進め方

おやつをもらうはるちゃん(MIX)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫が爪切りを嫌がる場合は、一度ですまそうと思わずに、何日かに分けて行いましょう。

爪切りと粒タイプのおやつを用意したらスタート!

  1. おやつを手の届くところに置き、猫をひざに抱えて、爪を1~2本だけ切ります

  2. 爪を1~2本切ったらおやつを1粒与えて、これを繰り返します

おやつの粒が大きい場合は、細かく砕いてもいいでしょう。

猫が好むおやつでOK! ただしルールは守りましょう

おやつをもらうダルくん(MIX)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
最近はさまざまなタイプのおやつがありますが、基本的には愛猫の好みで選ぶといいでしょう。嗜好性の高いドライフードやウェットフードをおやつ代わりに与えてもOKです。
ただ、愛猫の健康を維持するために、次のルールを守りましょう。

1日の必要カロリーの10%以下に抑える

おやつの回数に制限はありませんが、全体量は1日の必要カロリーの10%以下に抑えましょう。また、与えたおやつのカロリー分、主食のフードを減らし、1日の摂取カロリーがオーバーしないようにしてください。

1回の量は控えめに!

おやつは、猫の空腹を満たすために与えるわけではありません。ほんの少しだけ与えるように心がけましょう。

持病のある猫は獣医師に相談が必要

療法食を与えているなど、持病がある猫の場合は、かかりつけの獣医師に相談してからおやつを与えるようにしましょう。持病のある猫に与えられるおやつもあります。
ご褒美を使って苦手を克服できたら、ふだんのお手入れが楽になるでしょう。ルールを守りながら、おやつを効果的に取り入れてみてくださいね。
お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学講師 動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2023年2月号『与え方しだいでメリットたくさん! おやつ大作戦』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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