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飼い主さんを出待ちする「ストーカー猫」待ってる猫はどんな気持ち?|獣医師解説

「お風呂から出たら、愛猫が待ち伏せしていた!」という経験はありませんか? 親しみを込めて「ストーカー猫」とも呼ばれることも。今回は猫が出待ちや後追いをする理由について、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生にお話を伺いました。

猫が出待ちしたり後をついてきたりする理由は?

ストーカーをするベンガルの景虎くん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫が飼い主さんを出待ちをしたり、あとをついて中まで入ってきたりするなどの「ストーカー行動」をするときは、次のような心理が考えられます。

・お腹がすいた、遊んでほしい、などの要求を伝えるため
・かまってほしい、甘えたい気持ちがあるため
・「何をしているのかな?」という好奇心があるため
・飼い主さんのそばにいたい、離れたくないという気持ちがあるため
・不安なことや怖いことがあるため

「ストーカー猫」になりやすいのはどんな猫?

お風呂の出待ちをするサイベリアンのさくらくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
たとえば子猫の場合、飼い主さんを母猫のように慕ってついてくることが多いと思います。また若い猫も、遊んでほしいときやお腹がすいたことをアピールしたいときについてくることは多いでしょう。

性格的には、
・甘えん坊な性格
・人懐っこい性格
・好奇心旺盛な性格
といったタイプが「ストーカー猫」になりやすい傾向があります。

また、家の中に猫が入れない場所がある場合には、その場所に興味をもち、飼い主さんが中に入っているときに出待ちしていることがあるでしょう。引越しなどで環境が変わったときも、不安から飼い主さんについてまわる場合があります。

このほか、飼い主さんが猫の要求に応えすぎている場合や、非常に甘えん坊な猫の場合、飼い主さんから片時も離れられない状態に陥ってしまうケースもあります。

ストーカー行為はそのままにしていてもいい?

出待ちをするミヌエットのラテちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――トイレやお風呂にまでついてくる場合、そのままにしておいても大丈夫でしょうか?

白山先生:
「猫に危険が及ばず、飼い主さんの生活にも支障がなければそのままで問題ないかと思います。ついてきてほしくない場所や部屋がある場合は、ドアをきちんと閉めたり、ゲートを設けたりして必要な距離をとれるよう工夫しましょう。もし不安そうに飼い主さんを待っていたり、急にべったりついてくるようになったりしたときは、猫が不安やストレスを感じている場合もあります。猫に変わった様子がないか、飼育環境なども見直してあげてください」

ストーカー行為を控えてほしいときは?

トイレの出待ちをするキジトラのこたろうくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――猫にストーカー行為を控えてもらうための対策はありますか?

白山先生:
「基本的には愛猫がついてきていても構わないようにしましょう。さらに、猫は一度入った場所にはまた入れると考えるので、入ってほしくない場所へは絶対に猫を入れないようにすることと、入れないような環境を整えることが大切です。家族内でもルールを統一しましょう。また、ついてきてほしくないところへ飼い主さんが入っているときは、たとえドアの前に猫がいても、声をかけたり相手をしたりしないようにしましょう」
猫が出待ちしたり後をついてきたりするのは、好奇心や甘えたい気持ちからのようです。ただし、場合によっては不安やストレスからそういった行動に出ていることもあるので、愛猫の様子をよく見てあげてくださいね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
取材・文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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