換毛期を迎える春、ブラッシングが苦手な猫に手こずる飼い主さんも多いのではないでしょうか。今回は、ブラッシングに慣れさせる「ブラッシングハック」について、猫専用トリミングサロン「CATオアシス」オーナーの花島秀俊先生に教えていただきました。
そもそもブラッシングはなぜ必要?
そもそも、なぜ猫の毛をブラッシングする必要があるのでしょうか?ブラッシングには次のようなメリットがあります。
・毛玉の吐き戻しを軽減する
・血行をよくして代謝を促進する
・毛ヅヤがよくなり清潔感がアップする
・日々の健康チェックになる
・長毛猫の毛玉防止になる
ブラッシングが苦手な猫が多いのはどうして?
こまめにブラッシングしていればなめらかな被毛を保つことができますが、頻度が少ないと、特に長毛種の場合は毛玉ができたりもつれが生じたりします。
こうした毛玉やもつれをほぐすとなると、拘束時間が長くなったり、毛を引っ張ってしまったりして猫に負担がかかりがち。このためブラッシングを嫌がる猫も多く、あまりブラッシングをしない→ますますもつれる→ますます苦手になる……という悪循環に陥るケースも多いようです。
慣らしブラッシングハック3選
ブラッシングが苦手な猫には、“ちょいワザ(ハック)”を駆使してブラッシングに慣れてもらいましょう。今回は、簡単にできる「慣らしブラッシングハック」を3つご紹介します。
1:スキを狙う
ブラッシングが苦手な猫は、ブラシを出すだけでも警戒して逃げてしまいがち。「眠そうにくつろいでいるとき」「外を眺めているとき」など、警戒していないときを狙ってお手入れを済ませるのは得策です。
2:ごほうびでつる
「ブラッシング=いいことがある」と覚えさせるのもひとつの手段です。ブラッシングの途中にごはんタイムをはさんだり、ブラッシング担当とおやつ担当の2人がかりで行ったりすると、苦手意識を軽減できることも。ごほうび作戦で、ブラッシングへのネガティブなイメージを塗り替えましょう!
3:ササッと少しずつ
長く拘束されるのが苦手なら、少しずつでも頻繁にブラッシングすればOK。「今日は首だけ」「今日はお尻だけ」といったように、曜日ごとに部位を決めてローテーションでブラシをかけてもいいですね。帰宅時に玄関で甘えてきたときを狙って、ササッと数回ブラシをかけている飼い主さんもいるようです。
猫を拘束してブラッシングするのは大変ですが、猫の毛ヅヤや健康を守るために欠かせないお世話です。ちょっとした工夫で、ブラッシングしやすくなるかもしれませんよ。
お話を伺った先生/花島秀俊先生(有限会社キティボックス代表 全国キャットクラブ学術顧問 ちば愛犬動物フラワー学園「キャットプロコース」講師)
参考/「ねこのきもち」2023年2月号『もうすぐ換毛期!簡単なちょいワザを聞きました。慣らしブラッシングハック』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。