猫と暮らす
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猫の恋はどうやって始まるの? オスとメスの発情期の違い
春は恋の季節。猫の恋はメスの行動をきっかけに始まります。オスとメスの発情期の違いと、猫の恋が成就するまでの行動の変化を、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に教えていただきました。猫の世界では、メスのほうが積極的かもしれません。
猫の発情期は、メスから始まる
メスの発情期は日照時間と関係します。日照時間が長くなり始める春ごろから発情期が始まり、妊娠しなければ9月ごろまで一定の周期で繰り返すのです。
ただ、室内飼いの猫の場合は、部屋の照明によって発情が引き起こされることも。そのため、季節に関係なく、一年中発情しやすくなる傾向があります。
ただ、室内飼いの猫の場合は、部屋の照明によって発情が引き起こされることも。そのため、季節に関係なく、一年中発情しやすくなる傾向があります。
発情期を迎えたメスは、オスにアピールする
個体差はありますが、メスが最初の発情を迎える時期は4~12カ月齢といわれています。発情期を迎えたメスは、次のような行動をとってオスにアピールします。
発情したメスの行動
- 大きな声で鳴く
- 夜鳴きをする
- 床に背中をこすり付ける
- お尻を高く持ち上げる姿勢になる
- 伏せた姿勢で後ろ足を交互に踏みしめ、お尻を振る許容姿勢をとる
- スプレー状のおしっこをする
- トイレ以外の場所でおしっこをする
オスと出会って交尾をしたメスは、ほぼ100%妊娠します。
メスに刺激されて、オスの発情期が始まる
メスが発情している鳴き声を聞いたり、フェロモンを嗅いだりすると、その刺激でオスが発情します。
オスが発情すると、ソワソワして落ち着かない様子が見られたり、室内飼いの猫は外に出たがったりするでしょう。それと同時にほかの猫とケンカをしたり、スプレー行動をしたりと、縄張りを主張する行動が強く出てきます。
オスが発情すると、ソワソワして落ち着かない様子が見られたり、室内飼いの猫は外に出たがったりするでしょう。それと同時にほかの猫とケンカをしたり、スプレー行動をしたりと、縄張りを主張する行動が強く出てきます。
妊娠や病気を防ぐため、避妊・去勢手術の検討を!
猫の避妊・去勢手術には、将来発症する病気のリスクを下げ、飼育の困りごとを軽減するメリットがあるといわれています。
避妊・去勢手術をするメリット
- 病気の予防になる(とくにメスは、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症などのリスクを大きく下げられます)
- スプレー行動や鳴き声などの困りごとを減らせる
- 猫が交尾できないストレスから解放され、穏やかに過ごせる
- 脱走によるケガや感染のリスクを減らせる
- メスが脱走して妊娠するアクシデントを防ぐことができる
手術は6カ月齢~1才を目安に行うのが一般的
避妊・去勢手術は6カ月齢~1才を目安に行うのが一般的です。オスの去勢手術は尿道の発達への影響が指摘されていることから6カ月齢以降が推奨されていますが、メスの避妊手術は乳がんの発生リスクを下げる目的で、近年は6カ月齢未満で手術を受けるケースも増えています。
手術のタイミングや方法については、病院で獣医師とよく相談してください。
手術のタイミングや方法については、病院で獣医師とよく相談してください。
猫の発情期は季節と周囲の猫の誘いによって始まります。恋の季節が始まる春。愛猫が発情期を迎える前に、対策について考えておきましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
参考/「ねこのきもち」2022年5月号『飼い主さんのリアルデータも オス・メスの違いがわかる 猫の性のおはなし』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
参考/「ねこのきもち」2022年5月号『飼い主さんのリアルデータも オス・メスの違いがわかる 猫の性のおはなし』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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