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猫の体に耳をすませて聞こえる音 体の異変を表しているものも

愛猫と生活していると、いつもとは違う異音や声が聞こえることがありますよね。実は、愛猫が発する音に注目することで、病気を早期発見することも可能です。そこで今回は、愛猫から聞こえる4つの音について、獣医師の重本仁先生にお話を伺いました。

激しく動いた後の「ハァハァ」

見つめる猫
rai/gettyimages
激しく動いた後、愛猫が口を開けて「ハァハァ」していて心配になった経験がある飼い主さんもいるのではないでしょうか? 猫は基本的に開口呼吸をしない生き物ですが、短頭種のペルシャや大型種になると、激しい運動の後「ハァハァ」と口を開けて呼吸するケースがあります。
ただ、ほかの種類であれば、開口呼吸は心筋症のサインである可能性も。気になる場合は早めの受診がおすすめです。

高いところから着地して「ニャッ」

リラックスした猫
mm/gettyimages
キャットタワーや棚の上など、高い場所から愛猫が飛び降りた際「ニャッ」と声が漏れてはいませんか? 高いところから着地したときにニャッなどの声が漏れるのは、痛みが生じている場合があります。
特にマンチカンやスコティッシュフォールドは、先天的に関節が弱い傾向があるため、関節炎を起こしているサインかもしれません。
毎回声が漏れているようなら、一度獣医師に相談してみましょう。

口をもごもご動かして「シャクシャク」

要求する猫
Kunihito Ikeda/gettyimages
口をモゴモゴ動かしながら「シャクシャク」「ギシギシ」など、聞きなれない音が聞こえてきているなら、歯周病などの口内トラブルを抱えている可能性があります。溜まった歯石の影響で噛み合わせが悪くなっていることが考えられるので、獣医師に相談しましょう。

のど元から「プツプツ」

2匹の猫がくつろいでいる
rai/gettyimages
猫ののど元から聞こえる音といえば「ゴロゴロ」と喉を鳴らすのが一般的。しかし、のど元から「プツプツ」など異音が聞こえているのであれば、「咽頭炎・咽頭腫瘍」ができている可能性があります。
咽頭炎は、喉の奥の咽頭に炎症が起こっている状態。咽頭腫瘍は、炎症箇所が腫瘍化してしまった病気です。のど元から「ゴロゴロ」以外の異音がするのであれば、早めに獣医師の診察を受けましょう。
愛猫から発する音に注目することで、病気を早期発見することもできます。「いつもと違う音が聞こえる」と感じたら、まずは獣医師に相談してみてくださいね。
お話を伺った先生/ 重本仁先生(王子ペットクリニック院長)
参考/「ねこのきもち」2022年12月号『12月6日は「音の日」 要受診! 猫の体から発する音で気付く病気』
文/清水ゆか
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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