猫と暮らす
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猫の高血圧症の原因は? 症状を引き起こしやすいのはこんな病気!
猫の高血圧症の原因は?
慢性腎臓病などの基礎疾患から発症する場合(二次性高血圧症)は、各種ホルモンの分泌増加などがきっかけに。
基礎疾患もなく突然起こる突発性高血圧症は、遺伝や生活環境が関係していると考えられています。
猫の高血圧症を引き起こしやすい病気は?
慢性腎臓病
腎臓は血圧調整を行っているため、腎臓の機能がダメージを受けると血圧が上昇しやすくなる傾向に。そのため、この病気の猫の多くは高血圧症です。
進行すると腎臓内にある糸球体が毛細血管の過度な圧力上昇により破壊されるため、血圧がさらに上昇します。
甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンの自律的な分泌は、血圧上昇の一因にもなります。放置すると臓器が機能不全を起こし、命にかかわることも。
原発性アルドステロン症(PHA)
この病気を発症した猫の多くは、ナトリウムが体内にたまってしまい、高血圧症になるといわれています。
そのほか
また、慢性腎臓病になると貧血を起こしやすくなるため、本来腎臓から分泌されるホルモンを投薬で補いますが、そのホルモン剤の過剰投与によって高血圧を引き起こすことも。
猫の高血圧症の治療方法は?
いずれも猫の体重にあわせて少量ずつ服用させ、数日~1週間単位で血圧を確認しながら、投薬量や薬の種類の微調整を行います。
二次性高血圧症の場合は、基礎疾患の治療薬と血圧の薬を併用。血圧を定期的に測り、獣医師と相談しながら治療を進めていくことになるでしょう。
突発的な症状が出た場合は入院することも
参考/「ねこのきもち」2023年3月号『知られてないけど、じつは多い 猫の高血圧症って、どんな病気?』
文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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