「おててないない」がSNSで流行　猫の「香箱座り」はどんなときに見られる？

香箱座りといえば、猫の座りかたのなかでも特に有名ですよね。猫がこのポーズでくつろいでいるとき、一体どのような気持ちなのでしょうか。今回は香箱座りをする猫の心理について、ねこのきもち相談室の原駿太朗先生に教えていただきました。

どんな気持ちのときに香箱座りをする？

――猫が香箱座りをしているとき、どのような心理なのでしょうか？

原先生：
「前足を折って体の下に入れる香箱座りは、すぐに動き出して行動に移すことはできません。そのため、リラックスして落ち着いた状態といえるでしょう。

ただし、香箱座りのときは何かあれば目で確認できるため、完全に脱力している状態ではありません。いわゆる『へそ天』に比べると、少しリラックス度は落ちるといえます」

長時間の香箱座りは体調不良のサイン？

――香箱座りでくつろいでいるように見えて、じつは体調不良のサインということもありますか？

原先生：
「香箱座りはお腹を守る体勢なので、長時間この姿勢のままでいるときは、痛みを隠している可能性があります。猫は体調の悪さを隠すことも少なくないため、目立つ症状がなくても油断はできません。少しでも気になることがあれば、すぐにかかりつけの動物病院を受診しましょう」