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「またたび」ってそもそも何? 猫に与える頻度と量の注意点を専門家に聞いた

またたびを与えられると、体をくねらせて、陶酔したような状態になる猫たち。こんなにも猫を魅了するまたたびの正体とは、いったい何なのでしょうか? 与え方や依存性など、またたびを与えるときの留意点を獣医師の宮崎雅雄先生に教えてもらいました。

またたびとは?

ベンガル猫はソファに横たわって微笑んでいます。
Anna Derzhina/gettyimages
またたびは、日本の山地に自生するマタタビ科の落葉つる性植物のこと。ネコ科の動物は、またたびのニオイを嗅ぐことで、人でいうところの多幸感や食後の満腹感に似た感覚を感じるようです。

またたびを与えるのに適した頻度

ねこのきもち写真投稿ギャラリー
またたびは、短時間に連続して与えると効果が見込めません。またたびに反応を示す猫は、一度反応すると刺激に慣れてしまうのか、そこから数時間は反応しなくなるといわれています。
そのため、またたびを頻繁に与える必要はありませんし、猫がまたたびに対して新鮮な感覚を保ち続けるためにも、数日おきに与えるのが好ましいでしょう。

量は製品の注意書きを守る

ねこのきもち写真投稿ギャラリー
またたびを使用した製品はいろいろありますが、それぞれに推奨される量は異なります。またたびを与える際は、製品ごとの注意書きを守りましょう。
ちなみに、実験では0.05mgのネペタラクトールで反応が確認されました。これは、またたびの葉1枚が含む量よりやや多いくらいです。

またたびに依存性や中毒性はないと考えられている

ねこのきもち写真投稿ギャラリー
またたびを薬物に近いものと思っている人もいますが、禁断症状が出るような中毒性や、繰り返し欲してしまう依存性はないと考えられています。
またたびは、あくまで嗅覚を通して刺激をもらう一時的な生理現象。人が与えない限りは、猫から欲して来ないでしょう。

体が未発達、弱っている猫は慎重に!

猫がまたたびに反応するかどうかは、年齢や健康状態に関係しません。ただ、子猫やシニア猫、持病のある猫、投薬中の猫の場合は慎重になる必要が。事前に動物病院で相談して、様子を見ながら与えるかどうかを判断するといいでしょう。
またたびが日本に自生している植物だと聞いて、身近に感じた人も多いはず。危険な植物ではありませんが、刺激を伴う嗜好品なので、与える際は製品に書かれている注意書きをよく読みましょう。
お話を伺った先生/宮崎雅雄先生(岩手大学農学部教授 博士(農学) 獣医師)
参考/「ねこのきもち」2021年7月号『効果や注意点、新事実も! 猫とまたたび研究』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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