猫と暮らす
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過去に落ち込まない、将来を不安に思わない 今を生きる猫の秘密は脳にあった
今回は、猫と人の脳ではどういう点が違うのかを、哺乳動物学者の今泉忠明先生に伺いました。
物事の因果関係は理解できない
猫は、1回1回のチャレンジが成功したのか失敗したのかを記憶し、成功した体験を繰り返すことで目的を達成しようとするのです。
落ち込まない
ただ、何か失敗した際に毛づくろいやあくび、爪とぎなどの「転位行動」を行い、気を紛らわせることはあるようです。
“いつもと同じ”に安心する
しかし、猫を含むほかの動物の多くは、“いつもと同じ”ことがとても大切で、安心します。そのため、生活の変化や見慣れないものなどには、不安や恐怖を感じるのです。
未来や結果の予測をしない
ちなみに「明日は○○をしよう」など、未来について考えることもないようです。
他者の利益を考えない
例外的に、子育て中の母猫はホルモンの影響を受けて、子猫を守ったり食事を与えたりなどの母性行動をとります。
そして猫は、基本的に「身近な相手と仲よく付き合いたい」と思っているので、飼い猫は飼い主さんに甘えたり身をゆだねたりなどの愛情表現をとります。これは、高い知能をもつ動物ならではの行動で、人が猫に魅了される大きな理由のひとつなのかもしれませんね。
参考/「ねこのきもち」2023年7月号『今泉先生に聞きました 人の3歳児並みの知能ってホント!? 猫の脳のはなし』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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