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今いる猫を不幸にしないために。2匹目の猫を迎え入れる場合に知っておきたいこと

先住猫がすでにいるなかに新たな猫を迎え入れる場合、対面のさせ方やなじませ方など、2匹それぞれに配慮が必要です。今回は、多頭飼いを失敗させないためにも、2匹目を飼う前に知っておきたいことについて、獣医師の長谷川諒先生に伺いました。

2匹目を迎え入れる前に知っておくべき猫同士の相性

くっついて眠る黒白猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫はもともと単独行動をする動物のため、多頭飼いができるかどうかは猫によっても異なります。「1匹だとさみしいかな?」という考えで2匹目を迎えてしまうと、よい結果につながらないおそれもあるので、先住猫の性格や猫同士の相性を考えて、迎え入れるかどうか慎重に検討する必要があります。

複数飼いに向いている性格や組み合わせ

一概にはいえませんが、複数飼いに向いている先住猫の性格は、「活発で遊び好き」で、「来客や目新しいものにも自分から近づく、大胆で物怖じしない」性格だといわれています。

年齢としては、先住猫・新しい猫ともに、縄張り意識が弱くて遊び相手を欲する幼いうちが、仲良くなれる可能性が高くなります。

性別としては、「去勢ずみのオス同士」「オス×メス」「メス×メス」の組み合わせが比較的仲よくなりやすいといわれています。ただし、神経質な性格の場合は相手を威嚇して寄せつけなかったり、頑なに相手を受け入れなかったりするケースもあるので注意しましょう。

新しい猫を迎え入れる前にすべきこと

2匹で仲良く並ぶ茶白猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
新しい猫を迎え入れる前に、以下のようなことを準備してあげましょう。

先住猫に健康診断やワクチン接種、去勢・避妊手術を受けさせる

病気の感染を防ぐためにも、新しい猫を迎える2~3週間前に先住猫の健康診断とワクチン接種を受けておいてください。また、異性の猫を迎える場合で繁殖の予定がない場合は、去勢・避妊手術も行っておきましょう。

先住猫と新しい猫を隔離するスペースを用意する

新しい猫を迎えてもしばらくは、慣らすために先住猫と生活空間を分けて暮らす必要があります。押入れやクローゼットなど、新しい猫用に生活スペースを用意しましょう。

新しい猫用のグッズのニオイに慣らしておく

見慣れない道具があると先住猫が落ち着けないため、ケージやトイレなど、新しい猫用のグッズを1週間前から出してニオイに慣らしてあげましょう。猫グッズは共用にせず、必ず新しい猫用のものを準備してくださいね。

それぞれの猫が落ち着ける場所をつくる

猫同士がケンカしないよう、先住猫と新しい猫それぞれに落ちつける場所をつくってあげましょう。それぞれが過ごす部屋に、専用の寝床やトイレ、食事の場所を設けることも大切です。

先住猫と新しい猫をなじませる方法

兄弟猫と対面するベンガル猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
先住猫と新しく迎えた猫をいきなり対面させてしまうと、双方がストレスを感じてしまいます。できるだけスムーズに合流させるためにも、以下の3ステップを踏んで対面させましょう。

ステップ1. 先住猫と新しい猫を別の部屋で生活させる

迎え入れ1~3日は、先住猫と接触しない別の部屋で新しい猫を生活させましょう。新しい環境に慣れずにビクビクしているうちは、先住猫と対面はさせず、飼い主さんも食事やトイレ、部屋を自由に歩かせる以外は極力かまわないであげてください。

ステップ2-1. 対面前にお互いのニオイを交換させる

対面前に2匹のニオイを交換しておくと、ニオイから相手の情報を知ることができてお互いに安心できます。

お互いの猫のニオイを混ぜ合わせるために、新しい猫の顔まわりをなでて、そのニオイを先住猫の体にこすりつける、先住猫の顔まわりをなでて、そのニオイを新しい猫の体につける方法を行いましょう。

布で覆ったケージ越しに対面させたり、お互いのニオイがついたタオルを交換させたりするのもおすすめです。

ステップ2-2. ケージやキャリー越しに対面させる

先住猫も新しい猫も落ち着いて食事や排泄ができるようになったら、ケージやキャリーケース越しに対面させてみましょう。1日5分から始めて、徐々に対面させる時間を長くしていくのがおすすめです。

ステップ3. 飼い主さん立ち会いで直接対面させる

新しい猫のワクチン接種も済んで、ケージやキャリーケース越しの対面でも威嚇が見られなくなったら、飼い主さん立ち会いのもと直接対面させてみましょう。

対面の時間を徐々に延ばしつつ、1~2週間のうちに「相手を警戒せずにすれ違う」「相手をなめる・体を擦りつけ合う」「同じ部屋でも安心して眠る」「遊びを仕掛ける」などの様子がひとつでも見られたら、本格的に合流を考えましょう。
先住猫と新しい猫の生活がうまくいくかは、猫同士の相性もありますが、徐々に慣れさせるなど飼い主さんが配慮することが大切です。2匹目を検討している人は、今回ご紹介した内容をよく頭に入れておいてくださいね。
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】先住猫がいる場合の猫の迎え入れ 注意点と対面手順を解説』(監修:きたじま動物病院 長谷川諒先生)
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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