夕方から活動的になることが多い猫。日中に家を空ける飼い主さんの場合、帰宅した夕方以降は絶好のスキンシップタイムです。この時間帯は、愛猫といっしょに“お話し”して過ごす飼い主さんも少なくないでしょう。
今回は、猫に話しかけることのメリットについて、獣医師の椎木亜都子先生に伺いました。飼い主さんから寄せられた、愛猫とのエピソードもご紹介します。
飼い主さんの声や表情で猫も安心する
言葉の意味は理解できなくても、猫は、飼い主さんがやさしく話しかけるときの声や表情、なでたりブラッシングしたりする動作からも、安心感を得ていると考えられます。
話す行為自体に、飼い主さんが安心感を得られる効果も
人は誰かと話をすることで、安心感を得られる効果が。否定的なことを決して言わない猫が話し相手であれば、その効果はさらに高いでしょう。
愛猫と飼い主さんのエピソード
ここからは、「ねこのきもち」に寄せられた、愛猫と飼い主さんのエピソードをご紹介します。
愛猫のお出迎えでエネルギーチャージ
・「仕事から帰ってきたら、エネルギーチャージのために猫たちに話しかけています。話しかけられるのを待っているこのコたちがいるからがんばれます。私の生きがいです」(山口県 Aさん)
お世話をしながらいっしょにお話し
・「愛猫は、私がお風呂から上がってくると、ブラッシングをせがんできます。『今日は楽しかった?』『明日は何しようか?』などと話しかけながら、ゆっくりブラッシングをします。人も猫も一番リラックスできる時間です」(栃木県 Tさん)
・「夜、歯磨きや爪切りのお世話をしたり、体をなでたり、猫たちが体をすりつけてくるときは至福の時間。一生懸命話しかけて会話を楽しんでいます。猫に言葉は通じなくても、心は通じ合っていると感じます。『このまま死んでもいい』と思えるくらい幸せです」(北海道 Kさん)
・「愛猫は、だいたい夜遅くになるとソファの背もたれにのってくるので、体をなでながらお話をします。名前を呼びながら『世界で一番かわいいよ』『どうしてそんなにかわいいの?』などと言いながら、まったりするのが至福の時間です」(愛知県 Hさん)
飼い主さんの夕食時に
・「夕食時に座っていると、愛猫が隣に来て、毛づくろいしたり、ゴロゴロし始めたりします。『かわいいね』『何しているの?』などと話しながら、体をなでたり、大好きな顔まわりのマッサージをしたりすることが多いです。寝る時間が近くなるとベッドの上で待っていてとてもかわいいです」(群馬県 Rさん)
ゆったりお話しする時間は、愛猫と飼い主さんにとって癒しの時間。やさしい表情と声で接して、愛猫との絆をより深めていきたいですね。
お話を伺った先生/椎木亜都子先生(獣医師)
参考/「ねこのきもち」2023年8月号『ナイトシーンは濃密に…♡ 猫と私の夜時間』
文/小林けい
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。