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気づいたときには手遅れになることも 猫の気がつきにくい病気3つ

できる限り長く元気に愛猫と過ごしていたいと、飼い主さんなら思うはず。でも、一見元気に見えていても、じつは病気にかかっているおそれもあります。
今回は、気付きにくいけれど健康診断で発見できる病気3つを、獣医師の重本仁先生に伺いました。病気の早期発見と早期治療につなげましょう。

甲状腺機能亢進症

オレンジ色の猫
Svetlana Popova/gettyimages
甲状腺機能亢進症は、甲状腺が肥大することで新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンが必要以上に分泌される病気です。
初期は、食欲が増し活発に動くなど、一見元気に見える症状で病気に気付きにくいでしょう。

発症するのはほとんどが10才以上なので、10才からは健康診断に甲状腺ホルモンの検査項目を必ず追加してください。

腎臓病

水を飲む猫
Nataliya_dv/gettyimages
腎臓病は、腎臓の組織が壊れ機能を失っていく病気です。初期は無症状で、多飲多尿の症状が表れる頃には病気が進行している状態です。

一度失われた腎臓の機能は二度と回復できず、病気の進行を止めることができないので、進行を遅らせる治療をいかに早く始めるかが重要になります。
早い段階で気付けるよう、健康診断で血液検査を行うようにしましょう。

心筋症

眠そうな猫
Kryssia Campos/gettyimages
心臓の筋肉「心筋」に異常をきたし、ポンプ機能が低下して血液循環が悪くなります。
悪化すると、荒い呼吸や咳などの症状が表れることがありますが、異変がなく突然倒れて命を失うケースもあります。
だからこそ、定期的に健康診断を行うことが重要です。
ご紹介した3つの病気は、いずれも健康診断で発見できる病気です。症状が表れた頃には病気が進行していることもあるので、早めに発見できるよう心がけましょう。
お話を伺った先生/重本仁先生(王子ペットクリニック院長)
参考/「ねこのきもち」2021年9月号『参考になる! 読者の実例写真を集めました。ねこの病気 症状事典』
文/宮田あゆみ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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