猫と暮らす
UP DATE
動物病院で獣医師に猫の治療法について相談したい。獣医師は正直迷惑?
今回は、2022年12月~2023年1月にかけて獣医師207名にお聞きしたアンケートの中で「ネットで調べた試してみたい治療法。飼い主から提案するの…あり?なし?」と、「受診の際、これだけはやめてほしいという飼い主さんの行動」をご紹介します。また、上記の結果をもとにさらに深堀した質問を、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生にお聞きしました。
ネットで調べた試してみたい治療法を、飼い主から提案するのはアリ?
「あり」と回答した獣医師の意見
・まれに新しい治療法をネットで知ることがある
「できれば避けてほしい」と回答した獣医師の意見
・飼い主さんの思い込みが激しく、判断が間違っていることも
「どちらともいえない」と回答した獣医師の意見
・獣医師よりネット情報を信じる人は、2回目以降受診されないケースが多い
「まず、獣医師にはインフォームドコンセントの義務がありますので、基本的にはいつ聞いても大丈夫だと思います。
ただし、獣医師との相性によっては聞きにくかったり、タイミングがつかみにくかったりする場合もあるかと思います。なるべくそのような事態を避けるために、ふだんから健診等で安心して質問できる相性のよい獣医師を探しておくことをお勧めいたします。
また、それでもなかなか言い出しにくい場合は、問診の段階で問診票に記載したり、メモを受付時や診察開始時に渡したりするのも手段のひとつかと思います。
『〇〇という治療法もあると聞いたのですが、うちのコには適応になりますか?』と相談すれば問題ないと思います」
受診の際、獣医師が「これだけはやめてほしい」と思う飼い主さんの行動一覧!
・猫をケージに入れずに抱っこして連れてくる
・診察中に猫が苦しんでいる様子の動画撮影や、SNSへのアップはNG
・猫とかかわりの少ない代理人が来院すると、症状や意思決定が乏しく困る
・ほかの飼い主さんの対応中に無理やり話しかけてくる
・飼い主さん1名での来院を求めているが、家族全員での来院
・予約は1匹なのに当日複数の猫を連れてくる
・過去に通った動物病院の悪口は聞きたくない
・何かにつけて「かわいそう」と言わないでほしい
・相談もなく投薬や療法食をやめないでほしい
岡本先生:
「わからなかった点や不安な点は、なるべく隠さないで言葉にしてほしいです」
愛猫が病気などで通院する場合は、気になることやお願いしたいことがあったときのためにも、相性のよい獣医師を探したり、かかりつけの獣医師との信頼関係を築いたりなど、できるだけのことをしておきましょう。
参考/「ねこのきもち」2023年8月号『飼い主さんの迷うシーン別、獣医さんにホンネを聞きました 動物病院へのギモンQ&A』
取材・文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
UP DATE