愛猫が日々安全に暮らしていけるかどうかは、飼い主さんの努力にかかっています。猫によく起きがちな事故が、異物を食べてしまう「誤食」。『ねこのきもち』で2023年4月に実施した「愛猫が誤食した経験はありますか?」というアンケートでは、約半数の方が「ある」と答えたほどです。
そこで今回は「これは猫飼いさんの常識!」と言っても過言ではない、誤食対策になる5つのことを、獣医師の田草川佳実先生に伺いました。
留守番中はケージで過ごさせる
ケージは、猫がその中で生活できるスペースです。飼い主さんの留守中に愛猫を自由にさせておくと、何を口にしてしまうかわかりません。猫を留守番させる際は、念のためケージ内に入れておくと安心ですよ。
できるだけ台所には入れない
家の中でもっとも事故が起きやすい場所のひとつが台所。台所には食べ物や生ゴミなどがあるため、特に多い事故はやはり誤食です。愛猫が飼い主さんにまとわりついてくるタイプなら、一緒に台所に入ってしまわないよう、できるだけ猫が入れないような工夫をするといいでしょう。
シンクの生ゴミはすぐに片付ける
台所の三角コーナーや排水口のゴミ受けなどに、魚や肉の骨などの生ゴミを放置するのは厳禁。猫がどんなニオイに反応するかわからないので、誤食防止のために生ゴミはすぐに処分する習慣をつけてください。
猫好みのニオイがついた物は、フタ付きゴミ箱に捨てる
飼い主さんの目を盗んで、遊び感覚でゴミ箱をあさる猫もいます。食品など、猫好みのニオイがついたゴミは猫が誤食しやすいので、そういったゴミは必ずフタ付きのゴミ箱に捨ててください。
机の上にゴミを放置しない
食品系のゴミ以外でも、机の上などに放置するのはNG。愛猫が好奇心から近づき、誤食してしまうことも考えられます。ゴミの種類が何であれ、放置しないよう気を付けて。
愛猫の生活環境を整えるのは、飼い主さんの責務です。ご紹介した5つのポイントを改めて意識して、愛猫を誤食事故から守りましょう。
お話を伺った先生/田草川佳実先生(聖母坂どうぶつ病院副院長)
参考/「ねこのきもち」2023年9月号『半数の飼い主さんがヒヤリ!してます。 年代別ねこの誤食体験談』
文/東里奈
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。