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サイズだけじゃなかった 大きな猫種と小さな猫種の5つの違い

サイベリアンやラグドール、ラガマフィン、ブリティッシュショートヘアーなどの大きな猫種や、マンチカンやミヌエット、ジャパニーズボブテイル、ペルシャなどの小さな猫種を比べてみると、大きさ以外にもさまざまな違いがあるようです。

そこで今回は、大きな猫種と小さな猫種のサイズ以外の違いについて、猫写真家で愛玩動物飼養管理士1級、A級キャットグルーマーの石原さくらさんにお話を伺いました。

大きな猫種・小さな猫種の違い(1)ルーツ

ラグドールのミーくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
大きな猫種は寒い地域原産が、小さな猫種は暑い地域原産が多いとされています。

これは猫が同じ体重だった場合、体が大きいほど熱が失われにくく、大きい猫種のほうが寒い地域で生きていくのに有利とされているためです。反対に、体が小さい猫種は熱を放出しやすいので、暑い地域での暮らしが合う傾向にあると考えられています。

大きな猫種・小さな猫種の違い(2)気温への耐性

マンチカンのあめちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
大きな猫種は暑がり、小さな猫は寒がりな傾向があると考えられています。

先述のとおり、大きな猫種は寒い地域を原産国とする猫が多いです。そのため、暑さへの耐性が低く、さらには放熱しにくいため、暑さに弱い傾向があるといわれています。その逆の理由から、小さな猫種は寒さに弱く寒がりな猫が多い傾向にあるようです。

大きな猫種・小さな猫種の違い(3)被毛

ラガマフィンのLanaちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
大きな猫種は長毛が、小さな猫種は短毛が多いとされています。

上記のとおり、大きな猫種は寒い地域をルーツにもつケースが多いため、寒さから身を守るために被毛が長く豊かになったと考えられています。一方、暑い地域をルーツとするケースが多い小さな猫種は、熱がこもらないよう短毛の猫が多い傾向にあるようです。

大きな猫種・小さな猫種の違い(4)性格

サイベリアンのさくらくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
大きな猫種はおっとり、小さな猫種は活発な傾向があるとされています。

一説によると、大きな猫種は交配に人の手が加えられるケースが多かったためか、野性味が薄れておっとりとした、人慣れしやすい猫が多くなったと考えられています。一方、小さな猫種は大きな猫種に比べると野生に近く、活発な猫が多い傾向があるようです。

大きな猫種・小さな猫種の違い(5)成長速度

ミヌエットのむぎちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
大きな猫種はゆっくりと、小さな猫種は早めに成長する傾向があるとされています。

一般的な猫の場合、生まれてから2年ほどかけて体を完成させますが、大きな猫種は生後2~5年かけてゆっくり成長することが多いです。一方、小さな猫種の場合は生後1年程度で成長が止まり、体が完成するケースが多いと考えられています。
今回は、大きな猫種と小さな猫種の5つの違いをご紹介しました。ちなみに、公認猫種のなかで「世界最小」といわれるシンガプーラは、短毛でシンガポールという暑い国をルーツにもつとされているので、今回ご紹介した内容に合致していますね。

猫の性格や特徴などには個体差がありますが、ぜひ参考にしてみてください。
お話を伺った先生/石原さくらさん(猫写真家 猫研究家)
参考/「ねこのきもち」2023年10月号『かわいさは一緒♡でもいろいろ違った! 大きな猫種と小さな猫種』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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