猫と暮らす
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よくあるからと見過ごさないで 猫の目ヤニ 病気の表れの症状は
猫の特徴のひとつでもある大きな瞳は、それゆえトラブルも起きやすいパーツ。なかでも猫の目ヤニは、飼い主さんにとっても分かりやすい猫の異変のひとつです。今回は目ヤニの症状から考えられる猫の病気について、獣医師の野矢雅彦先生が解説します。
一番空気に触れる猫の目の粘膜は異変が起きやすい
猫の瞳は大きく、つねに空気に触れている粘膜でもあります。そのため、最も外部からの刺激を受けやすい部位。そんな瞳を守ったり、傷を治そうとしたりするときに、目ヤニや涙が分泌されます。目がふさがっている・充血している場合は、緊急処置が必要なことも。
両目に見られてくしゃみや涙をともなう「ウイルス性結膜炎」
おもにヘルペスウイルスやカリシウイルスなどが原因で、白目表面からまぶたの裏側を覆う結膜に炎症が起きる状態です。そこに細菌感染が併発してしまうと、黄色や緑色の目ヤニが出るように。点眼薬と内服薬を投与して治療します。
3日以上のくしゃみや片目だけの涙「クラミジア感染症」
生きている細胞の中でしか増殖できない、クラミジアという細菌が病原体となる感染症です。片目だけの涙や結膜炎、くしゃみなど、人の風邪のような症状が特徴。気管支炎や肺炎などを併発し、重症になると死に至るおそれもあります。
子猫に多い「細菌性結膜炎」
細菌が原因で起きる結膜の炎症で、子猫に見られることが多いといわれています。とくにこの場合は、黄色や緑色の目ヤニが出ることも。これらが見られる場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
見た目の変化には、体内の異変があらわれている場合があります。愛猫の異変にいち早く気づくためには、ふだんの健康な状態をよく観察しておくことが大切。症状から考えられる病気も把握して、愛猫の健康管理に役立ててくださいね。
お話を伺った先生/野矢雅彦先生(ノヤ動物病院院長)
参考/「ねこのきもち」2019年11月号『猫に多い症状からわかる ねこの病気逆引き事典』
文/田山郁
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
参考/「ねこのきもち」2019年11月号『猫に多い症状からわかる ねこの病気逆引き事典』
文/田山郁
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