愛猫の体調不良にいち早く気付くためには、日頃から愛猫の様子をよく観察しておく必要があります。愛猫の健康チェックが習慣化すれば、異変に気付く確率も上がりますよね。
そこで今回は、愛猫の健康チェックをする適切なタイミングを、獣医師の野矢雅彦先生に伺いました。
愛猫の排せつ姿をチェック!
愛猫が排せつするときは、排せつ時の姿勢や排せつにかかる時間などがふだんと変わりないかを、毎日確認するといいでしょう。もちろん排せつ物の確認も忘れずに行い、色やニオイに異常がないかをチェックしてください。
もし排せつ姿や排せつ物に気になることがあれば、写真や動画を撮影しておくと受診の際に役立ちますよ。
愛猫とのスキンシップ時にチェック!
愛猫とスキンシップをする際、毛並みに沿って首筋からお尻側にかけて、両手で包み込むようにゆっくりとやさしくなでてみてください。毛の感触はおかしくないか、脱毛はないか、ザラザラ・ボコボコとした感触はないかなど、手で触れて異変がないかを確かめましょう。また、いつもより触れられることを嫌がるなど、しぐさの異変も要警戒です。抱っこをしている場合は、お腹も同じように確認を。
体だけではなく、顔のパーツもそれぞれ軽く触れながらチェックしてみてください。目と鼻は正面から見て、全体の形や分泌物に異変がないかを確認し、耳は厚みや感触の確認をしましょう。耳の内側を見たりニオイを嗅いでみたりするのも、病気の早期発見につながります。口は、歯肉の色や口内のニオイを確認するといいでしょう。
運動する様子をチェック!
じゃらしおもちゃなどを使って遊ぶ際は、足を気にする様子はないか、ふだんは行うジャンプをしないなどの異変はないか、チェックしながら遊びましょう。また、誤食を防ぐためにも、使い終わったおもちゃは放置せず、猫から見えない場所にしまってくださいね。
ご紹介した健康チェックは、どれも日常の中で自然に取り入れられるものばかりです。可能な限り毎日行い、愛猫の異変にすばやく気が付けるようにしておきましょう。
お話を伺った先生/野矢雅彦先生(ノヤ動物病院院長)
参考/「ねこのきもち」2019年11月号『猫に多い症状からわかる ねこの病気逆引き辞典』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。