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猫の複数飼い、できれば慎重に考えて 2匹目を迎えるときの段取りを獣医師が解説

2匹目の猫を迎え入れる場合、いきなり猫同士を引き合わせてはいけません。しっかりと段階を踏んで、時間をかけながら徐々に慣れさせる必要があります。
そこで今回は、2匹目の猫を迎え入れるときの手順を、獣医師の菊池亜都子先生に伺いました。

猫同士の対面を慎重に行うのが基本!

Mix(ミケ)の鈴ちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
新しい猫を迎え入れることが決まったら、できればトライアル期間(お試し期間)を設け、先住猫との相性を確認するといいでしょう。その際、新しい猫をすぐに家で自由にさせるのはNG。先住猫は「自分の縄張りに侵入された」と感じ、猫同士トラブルのもとになるケースがあります。
対面から家の中でフリーにさせるまでは、正しいステップを踏み、1~2週間かけて慎重に行うといいでしょう。

2匹目を迎え入れるときの3ステップ

ミヌエットのうにくん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

1. 別々の部屋で生活をさせる

猫が周囲の環境に慣れるまでには、個体差はありますが3日ほどかかります。新しい猫を迎え入れたら、まずは2匹を別々の部屋で生活させましょう。隔離期間中に動物病院で感染症の有無を確認したり、ワクチンを打ったりなど、健康に関することをすませましょう。

2. ケージ越しに2匹を対面させる

ワクチン接種などがすみ、2匹が落ち着いていたら、新しい猫をケージ(もしくはキャリーケース)の中に入れた状態で、ケージ越しに対面させてみましょう。先住猫が嫌がって逃げてしまった場合は、無理強いをしないようにしてください。

3. 飼い主さん立会いのもと、同室でフリーにしてみる

どちらの猫も威嚇しなくなったら、飼い主さん立会いのもと、1つの部屋で2匹をフリーにしてみましょう。どちらかが威嚇したら、新入り猫をケージに戻してください。少しずつ猫同士が同室で過ごす時間を増やして、複数飼いに慣れていけたらいいですね。

猫同士の相性がいいと見られるかもしれない「アログルーミング」と「アロラビング」

スコティッシュフォールドの梛くんたち♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「アログルーミング」は猫同士が毛づくろいをすること、「アロラビング」猫同士で体をスリスリとすることです。どちらも親和行動と呼ばれるもので、仲のいい猫同士でしか見られません。これらの行動が見られたら、猫同士の関係が良好だと思っていいでしょう。

アログルーミングは、成猫から子猫になど、いわば強いものが弱いものに対して行います。一方、アロラビングは体の小さなメスが大きなオスになど、弱いものが強いものに行うのが一般的です。
猫同士だと、オスからこれらの行動をすることはないという説もあります。
新しい猫の迎え入れに、焦りは禁物。猫同士の関係が悪くならないよう、迎え入れから対面までは慎重に行いましょう。
お話を伺った先生/菊池亜都子先生(獣医師)
参考/「ねこのきもち」2019年12月号『どの猫も幸せでなくてはいけないから 考えたい!複数飼いのQOL クオリティ・オブ・ライフ』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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