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猫のおしっこの病気 治療体験談と診療費を飼い主さんに聞いた

前日まで元気だった愛猫が、突然体調不良になって通院生活が始まることもあるかもしれません。愛猫の心配に加え、診療費が飼い主さんの心の負担となってしまうこともあるでしょう。今回は、実際に愛猫が下部尿路疾患(ストルバイト結石)、尿管結石の治療をした飼い主さんの治療体験談を、獣医師の小林清佳先生監修のもとご紹介します。

下部尿路疾患(ストルバイト結石)

くつろぐアメリカンショートヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
東京都 K・Uさんの愛猫ダイロクくんが下部尿路疾患(ストルバイト結石)を発症したのは5才のとき。飼い主さんは、何度もトイレを出たり入ったりしているタイロクくんをみて、明らかに異常を感じたそうです。

動物病院で「ストルバイト結石」と診断され、尿のpH値を正常に戻すための療法食に切り替える治療を開始。ただ、最初は新しいゴハンがお気に召さなかったのか、食べさせるのが大変だったそう。
約2カ月の治療を終えた現在は、獣医師と相談のうえ、通常のフードと療法食を併用しています。

なお、診察料のほか、薬代、フード・物品代を含め、治療にかかった支払い合計は税込み3万4,317円(保険適用のため自己負担3割)だったそう。

ストルバイト結石には療法食が有効

膀胱炎、尿石症などの“おしっこトラブル”を総称した呼び方が「下部尿路疾患」です。ストルバイトは結石の一種で、尿のpHがアルカリ性に偏ったときに起こります。治療方法はフードを療法食に切り替え、尿のpHを酸性にすることで石が溶けたり、予防できたりする場合が多いです。

尿管結石

じゃらしで遊ぶスコティッシュフォールド
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
東京都 Y・Iさんの愛猫、蘭ちゃんは、6才のときに尿管結石になりました。
蘭ちゃんが丸一日ゴハンを食べなかったことがあり、動物病院を受診したところ尿管結石があることが判明。高度医療の病院にて、結石を取る手術、腎機能を安定させるチューブを入れる処置、5泊6日の入院期間を経て、2週間に一度の通院をしました。

1カ月弱の間にとても大きな治療をしたので診療費も高額になりましたが、先生から蘭ちゃんの状況の説明を受けた際、重大な病気だと理解した飼い主さんは納得したそうです。

約1カ月の間にかかった診療費の支払い合計は税込み32万2,778円(保険適用のため自己負担5割)でした。(※保険適用外の項目含む)
現在も3カ月に一度は通院しているそうです。

手術が難しい部位の結石は専門技術の料金が高額に

腎臓と膀胱をつなぐ尿管はとても細く、専門技術のある病院でないと手術が難しい部位です。検査項目が一般病院より多く、診察費の単価も高額になります。蘭ちゃんの場合は尿管の切開に加え、腎ろうチューブ(人工的な尿管)まで設置しているため、より高額に。
いつ訪れるかわからない愛猫の病気。いざというときに冷静に対応できるよう、治療にかかるおおよその金額も把握しておきたいですね。
お話を伺った先生/小林清佳先生(モノカどうぶつ病院院長)
参考/「ねこのきもち」2023年10月号『ありがちトラブルで高額出費も!読者のリアル明細を拝見 ねこの診療費いくらかかった?』
文/小林けい
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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