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猫の「嗅覚」は「猫生」を豊かにする大切な感覚だった 猫の嗅覚を磨くアプローチ 

猫がもつ「感覚」の特徴を知って、それにあったアプローチ法を取り入れれば、猫は新たな刺激や変化を楽しむことができ、生活がより豊かになります。

そこで今回は、猫の感覚のなかから「嗅覚」をピックアップし、その特徴などについては哺乳動物学者の今泉忠明先生に、猫へのアプローチ方法については愛玩動物看護師の小野寺温先生にお話を伺いました。

猫の嗅覚にはどんな特徴があるの?

ブリティッシュショートヘアのはなちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の嗅覚は、少なくとも人の10万倍鋭いと考えられています。

そんな敏感な嗅覚をもつ猫にとって、ニオイは生きていくうえで必要不可欠。猫はニオイから安全か危険かを判断するなど、さまざまな情報を読み取って行動しているのです。
では、このような特徴をもつ猫の嗅覚には、どうやってアプローチすればよいのでしょうか。次から詳しくみていきましょう。

猫の嗅覚を磨くアプローチ法(1)できるだけ自由にかがせる

シンガプーラのかえでちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫はニオイをかいで、安全かどうかなどを日ごろからチェックしているのですが、まわりに新しいものがあらわれると、なおさら調べたくなるようです。

猫が新しく買ってきたものなどにすかさず近寄って、鼻先でクンクンとニオイをかぐのはこのため。猫が触れて危険なものでない限りは、かぎたいようにかがせてあげましょう。

猫の嗅覚を磨くアプローチ法(2)お手入れグッズはニオイから慣れさせる

サイベリアンのぽんじろうくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
歯磨きやブラッシングなどの習慣は、まずその道具に猫を慣れさせるのが大切ですが、その際に意識したいのが猫の嗅覚です。

歯ブラシやコームは、猫の体に当てる前に床に置いて、そのニオイを猫にかがせてみてください。猫がクンクンしたり、スリスリしたりしたら、ごほうびのおやつを与えましょう。

調査能力に優れた猫の嗅覚を利用し、道具は安全でごほうびがもらえる“よいもの”であることを、猫に学習してもらうのです。

猫の嗅覚を磨くアプローチ法(3)こまめに新鮮な水を与える

MIX茶トラのれもんちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫は水の新鮮さをニオイで判断するという説があります。猫が一度口をつけた水には、唾液やフードの食べカスなどが含まれるので、「これは新鮮な水ではない」と判断するようです。

ニオイは時間が経つにつれて強くなり、水は不衛生になりますので、猫の飲み水はできるだけこまめに替えてあげましょう。その際、容器は猫用洗剤などで洗い、“脱臭”を心がけることも大切です。

猫の嗅覚を磨くアプローチ法(4)ニオイをたたせて食欲を刺激する

MIX黒×白のトトちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の食欲にはニオイが大きく関係しています。なぜなら、猫はあるものを食べるかどうかを、まずニオイをかいで判断するからです。

猫が食欲不振のときなど、食欲を大いに刺激したい場合は、フードのニオイをたたせるなどして、まずは嗅覚にアプローチしてみましょう。フードのニオイをたたせる際は、人肌程度に温めるのがおすすめ。温めるとニオイ成分が水蒸気にのって拡散されるので、ニオイが強く感じられます。
そのほか、猫に効果的なニオイをかがせるのもよいでしょう。たとえば、マタタビはほどよく猫の遊び心を刺激しますし、フェロモンスプレーは猫を落ち着かせる効果が期待できます。ただし、マタタビは猫によっては刺激が強すぎる場合があるので、初めて使用する際は要注意。ぜひ参考にしてみてくださいね。
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者 日本動物科学研究所所長)、小野寺温先生(帝京科学大学講師 愛玩動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2023年11月号『猫ならではの「五感」にアプローチ キャットセンスを磨こう!』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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