猫と暮らす
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猫の「嗅覚」は「猫生」を豊かにする大切な感覚だった 猫の嗅覚を磨くアプローチ
そこで今回は、猫の感覚のなかから「嗅覚」をピックアップし、その特徴などについては哺乳動物学者の今泉忠明先生に、猫へのアプローチ方法については愛玩動物看護師の小野寺温先生にお話を伺いました。
猫の嗅覚にはどんな特徴があるの?
そんな敏感な嗅覚をもつ猫にとって、ニオイは生きていくうえで必要不可欠。猫はニオイから安全か危険かを判断するなど、さまざまな情報を読み取って行動しているのです。
猫の嗅覚を磨くアプローチ法(1)できるだけ自由にかがせる
猫が新しく買ってきたものなどにすかさず近寄って、鼻先でクンクンとニオイをかぐのはこのため。猫が触れて危険なものでない限りは、かぎたいようにかがせてあげましょう。
猫の嗅覚を磨くアプローチ法(2)お手入れグッズはニオイから慣れさせる
歯ブラシやコームは、猫の体に当てる前に床に置いて、そのニオイを猫にかがせてみてください。猫がクンクンしたり、スリスリしたりしたら、ごほうびのおやつを与えましょう。
調査能力に優れた猫の嗅覚を利用し、道具は安全でごほうびがもらえる“よいもの”であることを、猫に学習してもらうのです。
猫の嗅覚を磨くアプローチ法(3)こまめに新鮮な水を与える
ニオイは時間が経つにつれて強くなり、水は不衛生になりますので、猫の飲み水はできるだけこまめに替えてあげましょう。その際、容器は猫用洗剤などで洗い、“脱臭”を心がけることも大切です。
猫の嗅覚を磨くアプローチ法(4)ニオイをたたせて食欲を刺激する
猫が食欲不振のときなど、食欲を大いに刺激したい場合は、フードのニオイをたたせるなどして、まずは嗅覚にアプローチしてみましょう。フードのニオイをたたせる際は、人肌程度に温めるのがおすすめ。温めるとニオイ成分が水蒸気にのって拡散されるので、ニオイが強く感じられます。
参考/「ねこのきもち」2023年11月号『猫ならではの「五感」にアプローチ キャットセンスを磨こう!』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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