猫と暮らす
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猫の動体視力は人の約4倍 誰かに言いたくなる猫の「五感」トリビア
猫が暮らす環境をよりよく工夫する際に大切にしたい要素のひとつが、猫のもつ「感覚」です。
そこで今回は、猫がもつ嗅覚・味覚・聴覚・視覚・触覚の5つの感覚、「五感」の特徴やしくみについて、哺乳動物学者 の今泉忠明先生にお話を伺いました。
そこで今回は、猫がもつ嗅覚・味覚・聴覚・視覚・触覚の5つの感覚、「五感」の特徴やしくみについて、哺乳動物学者 の今泉忠明先生にお話を伺いました。
猫の五感の特徴やしくみを知って猫との暮らしをよりよいものに
猫の五感のしくみを知り、その能力を意識してアプローチすることで、猫は新たな刺激や変化を楽しむことができます。
猫にとってはふだんと変わらない生活が落ち着き、安心できるものですが、そうしたなかでも小さな変化を加えていくことは大切です。とくに外での暮らしを経験している保護猫などの場合は、家の中でただのんびりと過ごしているだけだと、物足りなく感じることがあるかもしれません。
猫との生活をよりよいものにするためにも、猫の本能的な感覚を磨けるようなお世話や環境づくりを目指しましょう。
猫にとってはふだんと変わらない生活が落ち着き、安心できるものですが、そうしたなかでも小さな変化を加えていくことは大切です。とくに外での暮らしを経験している保護猫などの場合は、家の中でただのんびりと過ごしているだけだと、物足りなく感じることがあるかもしれません。
猫との生活をよりよいものにするためにも、猫の本能的な感覚を磨けるようなお世話や環境づくりを目指しましょう。
猫がもつ五感について知ろう
では、猫の五感にはどのような特徴があるのでしょうか。詳しくみていきましょう。
猫の五感(1)嗅覚
猫の嗅覚は、少なくとも人の10万倍敏感とされています。そんな嗅覚の鋭い猫にとって、ニオイは生きていくうえで欠かせないもの。
たとえば、ニオイをかいで安全か危険かを判断したり、ニオイからほかの猫や動物の痕跡を知ったりするなど、猫が行動する際の重要な情報源となっているのです。
たとえば、ニオイをかいで安全か危険かを判断したり、ニオイからほかの猫や動物の痕跡を知ったりするなど、猫が行動する際の重要な情報源となっているのです。
猫の五感(2)味覚
猫の味の感じ方には諸説あり、解明されていないことも多いのですが、猫の舌には味を感じる味蕾(みらい)があり、「危険な食べ物」などを察知できると考えられています。
また、猫は子猫期に与えられたフードの味を「安全」と学習し、その味を好むなど特定の味にこだわる傾向もあります。「猫はグルメ」といわれるのはこのためでしょう。
また、猫は子猫期に与えられたフードの味を「安全」と学習し、その味を好むなど特定の味にこだわる傾向もあります。「猫はグルメ」といわれるのはこのためでしょう。
猫の五感(3)聴覚
猫は虫などが出す超音波も聞き取ることができる、優れた聴力の持ち主です。その可聴域は45~6万4000ヘルツとされ、人の約3倍の音域を聞き取ることができると考えられています。
また、猫の耳の根元には発達した約30本(人の約5倍)の筋肉があり、耳を自在に動かすことによって音源を捉え、その位置や正体を探り当てることもできます。
また、猫の耳の根元には発達した約30本(人の約5倍)の筋肉があり、耳を自在に動かすことによって音源を捉え、その位置や正体を探り当てることもできます。
猫の五感(4)視覚
猫の視覚は、夜でもよく見えるという特徴があります。これは、猫の目に入った光が、目の中にある「タペータム」という反射板に反射されて約2倍の明るさになり、より明るい像として認識できるためです。
また、猫は動いているものを見分ける動体視力が人の約4倍という説があり、動くものにはとても敏感です。ただし、猫の目は近視(0.04~0.3程度)で、動きのないものにはあまり反応しないでしょう。
また、猫は動いているものを見分ける動体視力が人の約4倍という説があり、動くものにはとても敏感です。ただし、猫の目は近視(0.04~0.3程度)で、動きのないものにはあまり反応しないでしょう。
猫の五感(5)触覚
猫の触覚で意識しておきたいのが体毛です。猫の体毛には、揺れることで感覚神経を刺激し、触覚の機能をもつ「触毛」が約1平方センチメートルに1本の割合で生えています。
また、ヒゲはすべてが敏感な触毛で、風向きや物の動きを捉えるほか、触れたものまでの距離を測る機能もあります。猫が狭い場所でもすいすいと通り抜けられるのはこのためです。
また、ヒゲはすべてが敏感な触毛で、風向きや物の動きを捉えるほか、触れたものまでの距離を測る機能もあります。猫が狭い場所でもすいすいと通り抜けられるのはこのためです。
猫の本能的な感覚を理解することは、猫との絆を深めることにつながります。ぜひ参考にしてみてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2023年11月号『猫ならではの「五感」にアプローチ キャットセンスを磨こう!』(監修:哺乳動物学者 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生、帝京科学大学講師 愛玩動物看護師 小野寺温先生)
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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