1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 飼い方
  4. 多頭飼い
  5. 【調査】近々2匹目の猫をお迎えしたい? 多頭飼いを「慎重に考えたほうがいいタイプ」の猫とは

猫と暮らす

UP DATE

【調査】近々2匹目の猫をお迎えしたい? 多頭飼いを「慎重に考えたほうがいいタイプ」の猫とは

愛猫をお迎えしてから、「猫の多頭飼い」を検討し始めた飼い主さんはどれくらいいるのでしょうか。

【調査】近々、2匹目の猫をお迎えしようと考えている?

ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫の多頭飼いに関するアンケート』
ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫の多頭飼いに関するアンケート』
今回ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん52名に「近々、2匹目の猫をお迎えしようと考えているか」アンケート調査を実施しました。

すると、今回の調査では飼い主さんの約1割が2匹目の猫のお迎えを検討しているという結果に。

どのような理由で2匹目の猫のお迎えを検討している?

仲良しな猫たち
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
では、飼い主さんたちはどのような理由で2匹目の猫のお迎えを検討しているのでしょうか。寄せられた回答を見ていきます。
・「最初1匹飼いだったのが老猫を保護し、2匹飼いになりました。仲良くなってしばらくして老猫が亡くなり、残された猫が毎日探している様子なのを見て、2匹目を迎えたほうがいいのかなと検討中です」

・「留守番が多いので、お相手がいたほうが寂しくないかと思って」

・「うちのコの兄弟がブリーダーさんのところにいるから」

・「先住猫との暮らしは十分に楽しく幸せでいつも新しい発見の日々です。でも、先住猫自身の気持ちを考えると本当のところどうなのか?と思うことも。マンションでのペットとの生活はそれ事態が無理をさせているように感じます。
 猫同士の触れあいがあったほうがいいかなと思い、本当は最初から2匹でお迎えしたいと思ってました。タイミングが合わず1匹でのお迎えになってしまいましたが、猫同士のほどよいじゃれあいは、猫にとってもストレスを軽減してくれると考えています」
仲良しな猫たち
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
トライアルを経て実際に2匹目をお迎えした飼い主さんからは、こんな声も。
・「あまりおもちゃで遊ばないコなので、猫同士なら遊ぶかな?と考えていましたが、本猫がほかの猫と仲良くできるコかわからない。そこでまず、1匹目を迎えたのと同じ保護団体に話し、預かりボランティアになりました。

すると、あまりフレンドリーな性格ではないことが判明。でも、預かり期間が2年近くになって私の情が移ってしまい、そのまま家族になりました。猫同士の仲は、最近はイイ感じになってきたかな、という感じです」

【獣医師解説】多頭飼いを「慎重に考えたほうがいいタイプ」の猫とは?

仲良しなアメリカンショートヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
2匹目の猫をお迎えしようと検討する際、飼い主さんはまずどのような点を熟慮する必要があるのでしょうか。

先住猫を含め、多頭飼いを「慎重に考えたほうがいいタイプ」の猫について、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
猫にもいろいろな性格のコがおり、なかには多頭飼いには向かない可能性のあるコもいます。次のようなケースの場合は、多頭飼いは慎重に考えたほうがよいかと思います。
・オス同士(縄張り意識がメスよりも強いため)
・警戒心の強いコ
・環境の変化で体調を崩しやすいコ
・一方が老猫で、一方が活発な猫の場合
もし、先住猫とお迎えするコの相性が良くない場合、それぞれ別部屋で生活をしなくてはならない可能性を考えておきましょう。

先住猫の警戒心が強かったり、ほかの猫と暮らしたことのない先住猫の場合は、お迎え時にストレスがかかる可能性も考えておくべきです。可能であれば、お迎えするときにトライアル等を利用して、相性を確かめるとよいかと思います。
見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
私が知っている事例のうちの1つに、「お迎え当日に対面させてしまい、警戒心から先住猫が強く威嚇して喧嘩になってしまった」というものがあります。

このような場合の対処法については、以下のようにするとよいでしょう。

①冷却期間を置いて関係性をリセットする

まずは、冷却期間を置いて関係性をリセットすることが効果的です。1〜2週間ほどは完全に生活を分けてみる(過ごす部屋・トイレ・食事等すべて)とよいでしょう。

②新入り猫と先住猫の対面の前に「ニオイのコミュニケーション」をとらせる

その後は、新入り猫と先住猫をいきなり再会させずに、事前に「ニオイのコミュニケーション」をとらせるようにします。

方法としては、先住猫とは別の部屋のケージに新入り猫を入れ、その中にタオルなどを敷き、新入り猫のニオイをタオルにつけます。そのタオルを次の日に先住猫に嗅がせて、「新しく何かが来た」と認識させましょう。

③ニオイの確認後は、ケージ越しで対面

ニオイで新入り猫の存在を先住猫に認識させたら、次はケージ越しで対面させてみます。

新入り猫がケージの中にいれば、もし威嚇し合ってもケガの心配はありません。先住猫が逃げてしまうようならすぐ別室へ連れていき、落ち着いていられるなら、しばらく様子を見てください。

このような1日5分程度の対面を2週間ほど繰り返して、慣れさせていきましょう。

④対面後も、しばらくは2匹の生活空間を分ける

もしケージ越しの対面に慣れてきて実際に対面させたあとでも、しばらくは2匹の生活空間を分けたほうがよいかと思います。

猫は縄張りで生きる動物です。先住猫は、自身の生活空間に新入り猫が入ってくることで「自らの縄張りが荒らされた」と感じ、それがストレスとなってしまい攻撃行動に出る場合もあります。

最低2週間は、お互いの姿が見えないように食事の場所やトイレなどの生活空間を分けるとよいでしょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫の多頭飼いに関するアンケート』
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ
CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る