猫と暮らす
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子猫とは違うかわいさと大変さ 成猫やシニア猫をお迎えするときに必要な心構え|獣医師解説
【調査】子猫の時期からではなく、成猫やシニア猫をお迎えした経験がある?
【体験談】成猫・シニア猫からお迎えして大変だったこと、よかったことは?
・「推定5才、メス2匹の里親になりました。1匹目はビビリな性格のため洗濯機の裏にこもってしまい、私が家にいる間は出てこない状態が7〜10日くらい続き、その後は高さ20cmくらいの狭いスペースにはまって、ウーシャー猫パンチ…。そんなに嫌なのかな、と落ち込みました。
でも、徐々に甘えてくれるようになってきて、嬉しくて泣きたくなりました。猫のペースに合わせて、経過を楽しむ心の余裕が必要かと思います。もう1匹はベタベタ甘えるかまってちゃんで、大変だったことは特にありません」
・「お迎え当時の年齢は推定5才とのことでした。大変だったことは何ひとつありません。トイレの場所もすぐに覚えて粗相したこともなく、飼い主を困らせるような悪戯もなく、まさにわきまえた“おとな”という風格です」
・「最初のコは3才で来ました。元野良の怖がりで、約2カ月、家具の後ろに籠城してました。その後は、ベタベタの甘えん坊になりましたが。次のコたちはそれぞれ8才で我が家に来ました。成猫でもシニアでも、時間をかければちゃんと懐きます。子猫と違って落ち着いているし、性格もわかるので、一緒に暮らしやすいです。人の言葉もけっこう理解できますし」
・「9才くらいでした。初めはなかなか馴れてくれず、元のおうちに帰りたいのか窓に向かってにゃ~にゃ~鳴いていました。元のおうちでいつも食べていると聞いたゴハンを用意してもなかなか食べてくれず、今のようなチュールなどなかったので苦労しました。部屋の角のあまり人が通らないところにお部屋を作り、こちらからはかまわないようにしました。
落ち着いてくるとだんだんとおうちの中を探検し始め、オモチャにじゃれるようになり、甘えてくれるようにもなってくれました」
・「推定1才の茶トラの男のコですが、とにかく人見知りで臆病な性格なので、日頃から大きな物音や声を出さないように心がけてます。はじめて会ったときも何事もなく、普通にさも我が家のごとくリビングでくつろいでいたのを発見して、こっちがびっくりしたのを今でも覚えています。とにかくはじめて会ったときの立ち振舞い、しぐさ、外見すべてが6年前に虹の橋を渡ったコにそっくりで、本当に涙が溢れてきて止まりませんでした。そして今このコを見捨てたら、絶対に死ぬまで後悔すると思い我が家に招き入れました。
一緒に暮らしはじめてまだ1カ月ちょっとですが、本当に幸せです(笑) 妹とも『輪廻転生はあるのかな、帰ってきてくれたのかな?』と話して、本当に涙が止まりませんでした」
【獣医師解説】成猫・シニア猫を飼い始めるときに必要な心構え
「成猫からのお迎えとなるとブリーダーの卒業猫や保護猫が多く、人馴れしていないことが多いです。警戒心の強いコや臆病なコだと、懐くまでに時間がかかる可能性があり、猫のペースに合わせてあげる必要があるかと思います。
ただ、基本的なお世話以外には必要のない自立したコが多いので、その点は一緒に暮らしやすいかと思います」
「猫は11才頃からシニア期といわれておりますが、老化のサインが目立つ年齢になりますので、こまめな検診(元気でも半年に1回)が必要です。
シニア猫は普段は寝ている時間が多くなりますので、おだやかに過ごしやすいといえるでしょう」
「成猫やシニア猫では、お迎えした環境に慣れてくれるまで時間がかかる可能性があることを理解しましょう。また、シニア猫の場合は、若い頃よりも体調を崩しやすく、近い将来に治療費がかかる可能性を考えておく必要があるかと思います。
こうした現実を受け入れたうえで、家族としてお迎えしてもらえるとよいでしょう」
ねこのきもちWEB MAGAZINE『成猫・シニア猫をお迎えした経験に関するアンケート』
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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