猫を飼っていたら思わずうなずいてしまうような「猫あるある」を、雑誌「ねこのきもち」読者の方と編集スタッフから、カルタの詠み札風にしてみました!
今回はそのなかから、そっけない態度についての“猫あるある”を3つご紹介します。猫の行動に詳しい獣医師の椎木亜都子先生の解説とともにお楽しみください。
「スリスリと 来たかと思うと 素知らぬ顔」
読者のIさんの愛猫・にゃんくんは、Iさんが帰宅すると足にスリスリ。しかし、すぐにどこかへ行ってしまうことから、この“あるある”ができたそうです。
椎木先生の解説
猫のスリスリにはいろいろな意味がありますが、帰宅後の飼い主さんの足にスリスリするのは、「おかえりなさい」とあいさつをしているのかもしれません。そのため、猫の用事が済むと「さようなら~」と去っていきますが、猫にとっては自然な流れなのでしょう。
「ついてきて 気付くと逃げる 愛猫よ」
読者Sさんの愛猫・ここあちゃんは、ストーカーのようにSさんについていきますが、Sさんが気づいて声をかけると、なぜか逃げてしまうそうです。
椎木先生の解説
飼い主さんのことが気になってついていくけれど、意識が自分に向くと、ちょっと怖くなって逃げてしまうのかもしれません。臆病な性格のコにありがちなので、その場合は何もしないのが一番です。いつか逃げなくなる日を待ってみましょう。
「ニャーニャーと 呼ぶからなでると 逃げていく」
読者Kさんの愛猫・大福くんは、あきらかにKさんのことを呼んでいたのに、Kさんが近くに行ってなでると、ものすごい速さで逃げてしまうそうです。
椎木先生の解説
飼い猫は、何かしてほしいときに鳴いて要求することがあります。しかし、それは必ずしも「スキンシップをしたい」ではなく、「遊んでほしい」や「おやつがほしい」、「トイレ掃除をしてほしい」などの場合も。需要と供給のズレといえるかもしれません。
共感できる“あるある”はありましたか? 愛猫が同じ行動をしていたら、先生の解説を参考に気持ちを読み取ってみてくださいね。
お話を伺った先生/椎木亜都子先生(ペット問題行動クリニックBLISS 獣医師)
参考/「ねこのきもち」2024年1月号『うなずくこと間違いなし。新春・カルタ風に 五十音で猫あるある』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたもので、記事中の読者のものではありません