どの猫にも、嫌いなものや苦手なものがあるでしょう。愛猫の嫌いなものはできるだけなくして生活をしていきたいものですが、お手入れや日常生活において、欠かせないものもあります。今回は、猫の「嫌い」に関する疑問を、獣医師の田草川佳実先生に解説していただきました。
猫が嫌いなお手入れをし続けたら飼い主でも嫌われる?
猫が嫌いなお手入れをし続けると、飼い主さんのことを嫌いになってしまうこともあるようです。それを防ぐためには、猫の好きなこととお手入れをセットで行うのがおすすめ。たとえば、爪切りの直後におやつを与えるようにすると、お手入れをしている人の印象が悪くなることはないでしょう。
スキンシップが嫌い! いつか触れられるようになる?
飼い猫なのにスキンシップができないというコでも、時間をかければ触れるようになるでしょう。
しかし、何もせずに関係性を変えるのは難しいものです。まずはおやつを与え、食べることに慣れたら少しだけなでるなどして、少しずつステップアップしていきましょう。
嫌いなことも経験とともに慣れてくる?
注射などの嫌いなことは、人であれば何度か繰り返すことで慣れてくることもあるでしょう。しかし、猫は経験を重ねるだけで、毎回「怖い」が繰り返されるため、慣れることはありません。
嫌いなことが続くと体調不良から病気になる?
嫌いなことが続いて猫がストレスを感じ続けると、免疫力が下がり、「特発性膀胱炎」や、「心因性脱毛(過剰グルーミング)」「胃腸炎」などを発症する恐れがあります。
また、猫カゼを患った経験のある猫の場合、ストレスによって再発するケースもあるようです。
日常生活にある猫の「嫌い」や「苦手」は少しでも減らしていきたいですね。愛猫の様子を見ながら、解決方法を探していきましょう。
お話を伺った先生/田草川佳実先生(獣医師 聖母坂どうぶつ病院副院長)
参考/「ねこのきもち」2024年2月号『対策するためにも、理由を知ろう! 猫の日記念Part2 猫の嫌いなこと10』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。