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知っておきたい!猫の"健康診断"ってどんなことするの?
愛猫の健康診断に行ったことはありますか?健康診断を受けるのはとても大切なことですが、どんな検査をするのかあまり知らないという方も多いでしょう。今回は、猫の健康診断で行うおもな検査内容について、獣医師の重本仁先生に教えていただきました。
まずは身体検査から!
身体検査では、問診や体温と体重の計測、体全体の視診・触診、心臓や肺の音を聞く聴診が行われます。
問診では、飼い主さんが愛猫の様子を聞かれるので、気になることはメモをしておいたり、画像に撮っておいたりして、獣医師に見せるといいでしょう。
聴診で心臓に雑音が聞こえる場合は、レントゲン検査や超音波検査などをすすめられることがあります。
問診では、飼い主さんが愛猫の様子を聞かれるので、気になることはメモをしておいたり、画像に撮っておいたりして、獣医師に見せるといいでしょう。
聴診で心臓に雑音が聞こえる場合は、レントゲン検査や超音波検査などをすすめられることがあります。
血液や排泄物から検査
血液検査
血液検査は、赤血球や白血球、血小板などの細胞成分を調べる「血球検査」と、血漿(けっしょう)という液体成分を調べる「血液生化学検査」の2つを行います。
尿検査
尿比重やpH、尿タンパクや潜血などを調べる「尿検査」以外にも、尿を遠心分離機にかけてできた沈殿物の中身を顕微鏡でみる「尿沈渣(ちんさ)検査」を行います。
これらの検査により、尿石症や膀胱炎、腎臓病や細菌感染が判明することもあり、全身のさまざまな病気を発見するのに役立つのです。
これらの検査により、尿石症や膀胱炎、腎臓病や細菌感染が判明することもあり、全身のさまざまな病気を発見するのに役立つのです。
便検査
顕微鏡で、便に寄生虫がいないか、粘液や血液などが混ざっていないか、消化状態や腸内細菌バランスは正常か、異臭がないかなどをチェック。
血液検査などほかの検査結果と併せた総合的な診断がされます。
血液検査などほかの検査結果と併せた総合的な診断がされます。
レントゲン検査や超音波検査も
レントゲン検査
外から見ることができない胃腸や肺、心臓、膀胱などの臓器の位置や大きさ、形を確認。
レントゲン画像からは、心臓の肥大や腫瘍、炎症、便秘などの診断が可能です。
レントゲン画像からは、心臓の肥大や腫瘍、炎症、便秘などの診断が可能です。
超音波検査
おもに胸部や腹部の状態を超音波によって断面で確認。
さまざまな方向から臓器の様子や動きを確認することができるため、心臓の断面積や容積の変化、各臓器の内部構造や突起物の有無などがわかります。
さまざまな方向から臓器の様子や動きを確認することができるため、心臓の断面積や容積の変化、各臓器の内部構造や突起物の有無などがわかります。
さまざまな検査を行うことで、あらゆる病気の発見につながります。病院によって検査項目が異なるので、健康診断を受ける場合は、事前に確認するとより安心して受けられるのではないでしょうか。
お話を伺った先生/重本仁先生(王子ペットクリニック院長)
参考/「ねこのきもち」2023年5月号『健康寿命を延ばすために定期的な検査を! 健康診断で見つかりやすい猫の病気』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
参考/「ねこのきもち」2023年5月号『健康寿命を延ばすために定期的な検査を! 健康診断で見つかりやすい猫の病気』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
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