果物の中には、猫が食べると中毒や炎症を起こすなど、危険なものもあります。ここでは、猫に絶対に与えてはいけない果物と、与えすぎや与え方に注意が必要な果物について解説します。愛猫に果物を食べさせる前に、ぜひご一読ください。
与えないで!猫へのリスクが高い果物
以下の3つは、猫にとって危険な「絶対に与えてはいけない果物」、または「有害の可能性があるため、与えないほうが無難な果物」です。
いちじく
いちじくを猫に与えることは絶対にやめましょう。いちじくの果肉や皮・葉は、中毒を起こす成分を含んでいます。猫が食べると、嘔吐や口の中の炎症などの危険性があります。
パパイヤ/マンゴー
パパイヤやマンゴーは、アレルギーの原因になりやすい果物です。猫が食べると、口腔内や唇にかゆみや炎症が起こる可能性があるため、与えるのは避けましょう。
ぶどう/干しぶどう
ぶどうを食べ過ぎた犬が、腎臓の病気になったというケースが報告されています。猫への安全性も確かめられておらず、たとえ少量でも急性腎不全をおこすことがあります。ぶどうも干しぶどうも、与えないようにしましょう。
与えすぎはNG!注意が必要な果物
以下の3つの果物は猫に食べさせられますが、与える量や与え方には注意が必要です。
パイナップル
舌をヒリヒリとさせる「タンパク質分解酵素」が含まれています。食べさせたあとに、猫が口元を気にするしぐさをしたら、与えるのを控えたほうがよいでしょう。猫に与えるのであれば、小さじ1杯程度を刻んで。
さくらんぼ
食物繊維が多く、与え過ぎると下痢を起こす可能性があります。普段から軟便の傾向がある猫には控えたほうがよいでしょう。誤食にも注意が必要です。食べさせるなら1粒の半分程度。種と茎は取り除いてください。
バナナ
消化がよく栄養価の高いバナナは、猫の体にもうれしい果物。ただし高カロリーなため、食べ過ぎると肥満の原因になります。与えるなら厚さ1cm程度の食べやすい大きさにカットして。
その他の注意点
猫に果物を与える際は、以下のような点にも注意が必要です。
・細かくカットするなどの下処理をして、のどに詰まらせないように気をつけましょう。
・猫に与えてもよいとされている食材でも、初めて食べたときに下痢をしてしまうこともあります。猫の様子を見ながら、少量ずつ与えましょう。
・どんな食べ物にもアレルギー症状を起こす可能性はあります。口にした猫の様子がおかしいと感じたら、ただちに与えるのを中止して獣医師の診察を受けましょう。
・記事内で「与えてはいけない」と紹介している食材でも、キャットフードの成分として含まれているケースもあります。その場合、猫用に成分を調整するなど適切に加工されており、食材そのままではないため心配はありません。
猫に与えてはいけない果物と、与える際に注意が必要な果物についてご紹介しました。愛猫の健康を守るために、果物を食べさせる際には種類や与え方に十分注意しましょう。
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『この果物、猫に与えてOK?NG?猫が食べてもいい・食べてはいけない果物』
文/藤真もとみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。