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旬の夏野菜! 猫に絶対に与えてはいけない野菜と要注意な野菜とは

みずみずしく美味しい夏野菜。「愛猫にもおすそ分け」なんて思いがちですが、ちょっと待って! 夏野菜のなかには、猫にとって危険な野菜もあるのです。
猫に与えてはいけない夏野菜・与えるには注意が必要な夏野菜について、獣医師の佐野忠士先生に伺いました。

【にら】などのねぎ科の野菜は絶対に与えないで!

アメリカンショートヘアのこごみちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「にら」の他、玉ねぎや長ねぎといった「ねぎ科」の野菜は、猫に絶対に与えないでください。

ねぎ科の野菜を猫が口にすると、「ねぎ中毒」を起こすリスクがあります。ねぎ中毒は溶血性貧血を起こし、血尿や下痢、嘔吐などさまざまな症状があらわれる場合があります。重篤になれば命を落とすおそれも。

ほんのわずかな量を舐めただけでも中毒症状が起きるケースもあるので、どんなに少量でも絶対に食べさせてはいけません。

猫に与えるには注意が必要な夏野菜

スコティッシュフォールドのシオン君
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
次に、猫への与え方や与える量に注意が必要な夏野菜を4つご紹介します。

【とうもろこし】アレルギーや過剰摂取に要注意

とうもろこしには、猫が中毒を起こすような物質は含まれていないため、市販のキャットフードにはとうもろこしを原料として使っているものもあります。
しかし、高カロリーなとうもろこしは、猫に過剰摂取させると糖尿病や肥満などの原因になる可能性があります。また、でんぷんや穀物にアレルギーのある猫には、とうもろこしを与えてはいけません。

猫にとうもろこしを与えるなら、まずは加熱して芯から実を外します。その後、薄皮ごとすり潰すか細かく刻むなどしてフードにトッピングしましょう。

【トマト】茎や葉、青いものは与えないで

お店などで購入できる赤く熟したトマトは、基本的に猫に食べさせても大丈夫です。
一方で、トマトの茎や葉っぱ、青い色をした未成熟なトマトには、猫が中毒を起こす「トマチン」という成分が含まれているため要注意です。

猫にトマトを与えるなら茎や葉・ヘタと、消化されにくい種・皮を取り除いて、小さく切ってから食べさせましょう。

【なす】アク抜きは必須

なすには強いアクが含まれており、猫が食べるとアレルギー反応を起こす可能性があります。

なすを猫に与えるのであれば、切ったなすを水にさらす「アク抜き」を必ず行いましょう。アク抜きをしたなすは茹でて、刻んでから与えるようにしてください。

【じゃがいも】芽や皮の緑色の部分には中毒成分が

じゃがいもの芽、また、皮の緑色の部分には、毒性の強い「ソラニン」という成分が含まれており、猫の下痢の原因となります。

猫にじゃがいもを与えるならば、芽の部分は大きめに取り除き、皮を剥きます。その後、蒸す、茹でるなど加熱して、冷ましてから食べさせましょう。

その他の注意点

寄り添う2匹の猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
※猫に食べ物を与える際には細かく刻むなど、のどに詰まらせないように下処理をしましょう。
※猫にとって問題のない食べ物であっても、初めて与えるときに下痢をするケースもあります。様子を見つつ、少しずつ食べさせて。
※どのような食材にも、猫にアレルギー症状を引き起こす可能性はあります。もしも口にした猫に異変が見られたら、ただちに与えるのをストップし、獣医さんの診察を受けましょう。
※記事内で「与えてはいけない」と紹介している食材が、キャットフードの成分として含まれていることがありますが、猫用に成分調整するなど適切に加工されており、食材そのままではないため心配する必要はありません。
私たちには美味しい夏野菜でも、愛猫の体には害となるものもあります。たとえ猫に大丈夫な野菜であっても、注意しながら与えるように心がけたいですね。
お話を伺った先生/佐野忠士先生(獣医師 酪農学園大学獣医学群獣医学類准教授 酪農学園大学附属動物医療センター集中治療科診療科長 世界的獣医心肺蘇生ガイドラインインストラクター(RECOVER インストラクター) CCRP)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫に与えてはダメな野菜・与えてよい野菜とは? 与える際の注意点も解説』
文/藤真もとみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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