植物中毒が心配な飼い主さんへ提案　フェイクグリーンのある猫との暮らし

植物をモチーフにした人工観葉植物、フェイクグリーン。愛猫との暮らしで本物の観葉植物を諦めている飼い主さんも少なくないですが、フェイクグリーンなら、飾り方の工夫次第で安全且つおしゃれに楽しむことができます。今回は、「ねこのきもち」読者の方の実例をご紹介しながら、ペットライフコンサルタントの薬師寺康子さんに解説していただきました。

なぜフェイクグリーンがいいの？

本物の観葉植物のなかには、猫が口にすると中毒を起こすものがあります。そのため、猫との暮らしには不向きな場合も。一方、フェイクグリーンなら中毒を防ぐことができ、インテリアとして手軽に楽しめます。
とはいえ、誤食やイタズラの危険が全くないわけではないので、飾り方には工夫も必要。愛猫の性質を考慮しながら、暮らしに“緑”を取り入れてみてもいいですね。

とくに中毒が心配な植物

以下の植物はとくに中毒が心配なため、部屋に置かないようにしましょう。

アイビー、モンステラ、シェフレラ、ソテツ、インドゴムノキ、クワズイモ、ポトス、ベンジャミン　など

おしゃれで安全な飾り方

ここからは、フェイクグリーンのおしゃれで安全な飾り方の例を飼い主さんに伺います。

花瓶に入れる

「フェイクグリーンは水が必要ないため、万が一倒してしまっても安心です。もちろん愛猫がケガをしないよう、花瓶は割れにくく丈夫なものをチョイス。在宅時は誤食に気を付けていますが、外出時には猫の届かないところへ花瓶ごと移動させています」（千葉県　R・Wさん）

素材や形でおしゃれに飾ることができる花瓶。もしガラスの花瓶を使う場合は、万が一倒れることも考えて低めの位置に置くと安心です。（薬師寺さん）

吊るす

「猫たちと暮らし始め、安全に緑を楽しみたいとフェイクグリーンを飾るようになりました。フェイクとはいえ猫が触れないに越したことはないと思うので、階段の壁に吊るすなどして高さを出しています。見た目もかわいく安心して飾ることができています」（福岡県　M・Aさん）

吊るして飾る方法は高さが出しやすく、安全面でおすすめです。ただし人も届きにくい場所にすると、ホコリが溜まりやすくなる面も。猫が触れることはないとしても、定期的にお掃除しておくと安心ですね。（薬師寺さん）

鉢に入れる

「インテリアコーディネートが好きなので、部屋に彩りが欲しくて猫と子どもに安全なフェイクグリーンを取り入れるように。あえて大きめの植物を選び、葉に届かないようにしています。愛猫はもともとイタズラをしませんが、大きい鉢に入れることで、葉の部分に目がいかないようにしています」（北海道　M・Mさん）

大きくてじゃれにくかったり、視界に入りにくかったりという意味で、大きめの鉢に入れて飾るのはイタズラ予防になりますね。また大きな植物は高い位置に葉が生えているものが多いので、猫が触れにくい点でも安心です。（薬師寺さん）

フェイクグリーンであれば、植物の中毒を心配することなく飾ることができます。選ぶ素材や形、置き場所などを工夫して、愛猫の安全には十分注意しながら“緑”を楽しむのもいいですね。

お話を伺った先生／薬師寺康子さん（ペットライフコンサルタント「ねこままホテル」オーナー）
参考／「ねこのきもち」2024年7月号『植物の中毒が心配な飼い主さんへ新提案！フェイクグリーンのある暮らし』
文／小林けい
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。