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地震で被災したから気づいた!被災後に愛猫のために準備したもの【体験談】

2024年1月に発生した能登半島地震。実際に被災した飼い主さんから当時のエピソードとともに、被災したからこそ気づけた備えの必要性についてお聞きしました。また、特定非営利活動法人ちよだニャンとなる会業務執行理事の香取章子さんには、それぞれのエピソードをもとにアドバイスをいただきました。

キャリーケースの重要性に気づいた

キャリーケースに入る猫
Valentyna Yeltsova/gettyimages
いちちゃん・にこくん・こうちゃんと暮らすYさんは、外出中に地震が発生したため、急いで帰宅。その後Yさんは一番暴れるコをキャリーケースへ入れ、そのほかの2匹は抱っこをして車に乗り込みました。津波警報が出たため、避難所で4時間過ごし帰宅しましたが、3匹は終始警戒して固まっていたそうです。

猫だけは助けたいという思いで飛び出したので、持ち出せたのはキャリーケースだけ。この地震を機に、猫用の防災セットを用意し、避難するときのシミュレーションも家族でするように。また、ふだんからキャリーケースに慣れさせておくことも重要だと身にしみたそうです。

香取さんから

避難するときは、必ず猫をキャリーケースに入れなければいけません。抱っこしての避難は脱走のおそれがあるので、猫の命を守るためにもキャリーケースにはスムーズに入れられるようにしておきましょう。
ふだんからハウスとして使うなどして慣れさせておくといいですよ。

被災後は猫グッズの見直しを

キャリーケースで移動する猫
Highwaystarz-Photography/gettyimages
くるみちゃん・みかんちゃん・こんぶごはんくんと暮らすAさん。激しい揺れがおさまってから3匹をキャリーケースへ入れ、車に乗り込みました。避難から3時間後に帰宅し、3匹は余震のたびに安心できる場所に逃げ込みながらも、自宅なので少し落ち着いて過ごすことができたようです。

災害が少ない土地で備えが不充分だったことを猛省し、自宅避難を想定したソフトケージと、移動を考えてリュック型のキャリーケースを購入。また、突っ張りタイプの猫タワーが転倒したので、壁付けのキャットステップに変えました。あまり想像したくはありませんが、一緒に避難できなかったときのことも想定して、首輪の着用も練習中だそうです。

香取さんから

飼い主さんがいなければ猫の命を守ることもできないので、災害時の避難は人命が優先です。
猫が逃げたり隠れたりして捕まえるのが難しい場合は、まずは人の身を守ることを最優先に避難してください。

被災後に備えておけばよかったものを実感

キャリーケースに入って車に乗る猫
Liudmila Chernetska/gettyimages
A・Kさんと暮らすあおくんは、揺れたときびっくりした様子であたりを見回していたようです。耐震性の高い家に住んでいたので、そのまま自宅待機をしましたが、何があるかわからないので猫用の防災セットを急いで準備しました。

震災後に備えておけばよかったと実感したのは、トイレ砂、ハーネス・リード、拡張できるキャリーケース、連絡先を明記した首輪など。また、人用と猫用の防災セットとキャリーケースを持って避難する練習もしたそうです。

香取さんから

事前に自宅の構造を確認し、家族で自宅・車中・同行避難のどれを選択するか考えておくことは大切な備えとなります。
能登半島地震で被災した方のエピソードをご紹介しました。被災後に気づいたことや見直したことも多かったようなので、実体験を参考に備えていきたいですね。
お話を伺った先生/香取章子さん(特定非営利活動法人ちよだニャンとなる会業務執行理事 一般社団法人東京都人と動物のきずな福祉協会代表理事)
参考/「ねこのきもち」2024年7月号『あのとき何が起こったか。被災後にしたこととは―― 私と猫の「震災」の話』
文/山村晴美
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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