猫と暮らす
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猫の誤飲(誤食)の対処法、もしものときの応急処置は?
猫の誤飲の原因はおもに3つ
生後2カ月頃から、子猫は単独で遊ぶことを覚えます。おもちゃにじゃれ付いたり、噛んだりして遊んでいるうち、どんどんエキサイト。ついにはおもちゃを食いちぎり、そのまま飲み込むケースが多く見られます。
2 若い猫は食欲旺盛で、食べ物のニオイに誘われやすいから
成長期が終わっても食欲旺盛な若い猫はいます。食べ物に興味津々で、おいしそうなニオイがすると即反応。ゴミ箱の中の食品ゴミをあさっているうちに、誘惑に耐え切れず食べてしまう猫も。
3 飼い始めは、猫が口にしやすい物を飼い主さんが知らないから
長いひもなど狩猟本能を刺激する物は、猫には魅惑的で、本能的に口にしたがるもの。猫を初めて飼う人は、そのような猫特有の口にしやすい物を把握していないと、出しっぱなしにして猫の好奇心をあおり、誤飲を招くことがあります。
猫が誤飲しがちな物は?
じゃらしおもちゃにじゃれて遊んでいるとき、先端部分を噛みちぎり、飲み込んでしまうケースが多いよう。また、口に収まりやすい、小さなボールや人形も要注意。人形のしっぽなどのパーツを噛みちぎって誤飲する猫も。
・食品関連の物
食べ物のニオイが付いた物は猫のターゲットになりがちです。具体的には、ドライフードの小分け袋、焼き鳥の串やつまようじ、生ゴミ、魚や鶏の骨、ハムやかつおぶしの包装ラップ、食品トレー、焼き豚などのタコ糸、食用油など。
・猫の好奇心を刺激する物
ひも・ゴム・ビニールは猫の好奇心を刺激する3大アイテムなので要注意。その他、電気コード、ラッピングタイ、ティッシュ、段ボール箱、マグネットやボタン、画びょう、糸付きの針、スポンジも誤飲が多いでしょう。
猫が誤飲すると命にかかわる、とくに危険な物
猫が誤飲したときに見られる症状は?
猫が誤飲したときの対処法と注意点は?
・誤飲が疑われる物の残骸がある場合
すぐに症状が出るとは限らないので、猫が元気そうにしていても動物病院で受診を。その際、誤飲が疑われる物の残骸を持参し、誤飲のだいたいの時間帯も伝えましょう。
・残骸はないが猫の様子が異常な場合
吐く回数が多いときは受診を。また、吐くしぐさをする、何も食べないなどの異変が見られた場合も、動物病院に連絡を。
・ウンチや嘔吐物に異物が混じっている場合
異物が出きっているとは限らないので、動物病院に連絡をして指示に従って。受診の際は、ウンチや嘔吐物を持参すると、診断の手がかりになります。
・飼い主さんが自己判断でやってはいけないこと
口や肛門から出たひもなどを引っ張る、体をさするなどして吐かせようとする、食塩水を飲ませて吐かせようとすることは、絶対しないでください。
猫の誤飲のとき、動物病院ではどんな処置をするの?
・催吐処理 → すぐに命にはかかわらず、かつ誤飲してから時間が経っていない場合の処置。吐き気を催す催吐剤を使用して、異物を吐かせます。
・吸着剤の投与 → 吸着剤とは、毒物を吸収して毒性を緩和できる薬剤のこと。おもに活性炭を使用。
・胃洗浄 → 中毒の危険のある物を口にした場合、全身麻酔をして胃にチューブを挿入し、洗浄液を使って胃の中を洗い出します。
・内視鏡による除去 → 飲み込んだ物が胃の中にある場合、小さいサイズの物であれば、口から内視鏡を挿入し、鉗子で異物を取り除きます。全身麻酔は必要ですがお腹は切らずに済みます。
・開腹手術 → 誤飲した物が胃を通過して腸に詰まった場合、お腹を切って異物を取り出します。術後はしばらく入院が必要です。
猫の誤飲の防ぎ方は?
食べ物のニオイが付いたゴミは、猫が口にしないようにフタ付きのゴミ箱に捨てましょう。フタに留め具が付いていると、猫がゴミ箱を倒しても中身が出ないため安心です。
・扉などを開けられない工夫を
猫が前足で扉や引き出しを開け、誤飲につながるケースも。扉にはストッパーを取り付け、開かないようにしておくと安心です。猫のおもちゃは、扉が開かない引き出しなどの中に保管しましょう。
・小さな物やビニール袋などはフタ付き容器に保管を
画びょうやボタンなどの小さい物、ビニール袋など猫が口にしやすい物は、密閉容器に保管をしましょう。
まとめ
出典:『ねこのきもち』2016年6月号「タイプ別 誤食しやすい物はコレだ!」(監修:鵜飼佳実先生)同2012年12月号「猫が誤食しやすいものリスト」(監修:野矢雅彦先生)
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