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【獣医師が解説】愛猫の下痢への対策!重篤な病気につながることも

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猫のウンチは健康のバロメーターでもあります。もしいつもと違うウンチをしていたら、愛猫の体調が気になりますよね。そこで今回は、特に下痢のウンチをした場合の原因と対策を中心に解説していきます。

下痢の時のウンチはどんな状態?

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「下痢」のウンチとはどのような状態を指すのでしょうか。一般的に理想的なウンチとされるのは、バナナのような形状で適度な水分とツヤがあり、しっかりと砂が付く程度の固さをしています。一方で下痢のウンチは水分が多くゆるい状態のものですが、その中でも危険とされる「ゆるめウンチ」には次のようなものがあります。

【ベトベト】
形自体はかろうじて残っているものの、水分を含みベトベトとしている状態です。しかし、割りばしなどではつまめないくらいにゆるい状態です。

【泥状】
多少固まっている感じはするものの、形がはっきりとせず崩れてしまうほどゆるい状態のウンチです。

【水状】
液体に近く、ほとんど水分のみのウンチ。トイレ砂から持ち上げることができない状態です。

こんな場合は危険!ゆるいウンチのケース

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ここで、実際に起きた危険なゆるめのウンチを、ケースごとに4つ紹介します。いずれもすぐに対処が必要なケースなので、似た状態にあてはまる場合は動物病院で獣医師に相談しましょう。

ケース①下痢止めが効かない。塊がない泥状のウンチ

塊がなく泥状で、さらに黒っぽいウンチ。急性胃腸炎が原因で、下痢止めを飲んでも固まったウンチが出てこないというケースです。特にシニア猫の場合は、早急な改善が必要な危険なウンチです。

ケース②ほとんど水のようなウンチ

慢性的な下痢に悩まされていた猫。最初は泥状のウンチをしていましたが、日を追うごとに水分の非常に多いウンチをするようになりました。これはとても危険なウンチです。猫の体に負担がかかっているので、一刻も早い改善が必要です。

ケース③ゆるめで泥状、さらに普段と違うニオイのウンチ

ゆるめで泥状のウンチで、さらに普段と違う「魚が腐ったようなニオイ」がするウンチです。すぐに動物病院で獣医師に診てもらったところ、トリコモナスという寄生虫の寄生が発覚。すぐに気が付いて早めに治療できたことで、猫への負担を減らすことができました。

ケース④水と泥の中間くらいの固さ

水と泥の中間くらいのウンチをしていたケースです。普段から下痢を繰り返していたため動物病院で受診したところ、胃腸が弱いと指摘されました。胃腸が弱い猫は、獣医師と相談してフードの切り替えなどをすることで、下痢を改善できる場合があります。

ゆるめウンチが出る原因とは?

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ゆるめウンチが出るのには、ちゃんとした原因があります。原因を知り適切な対処をすることで、下痢は改善することができます。

胃腸炎を起こしている

ウイルスや細菌の感染により、胃腸炎を起こすことがあります。胃腸炎になると、消化不良を起こすことに。特に「猫汎(ねこはん)白血球減少症」という非常に危険な感染症にかかってしまった場合は、激しい下痢にくわえて、嘔吐や食欲不振といった症状を起こします。すぐに動物病院で受診しましょう。

フードが合っていない

新しいフードに切り替えたタイミングで、下痢になることがあります。これは猫の腸の常在細菌が新しいフードに対応できず、うまく消化できていない可能性が考えられます。フードを切り替えてから数日経っても症状が治まらなければ、食物アレルギーなど別の理由も考えられます。続くようであれば油断せず、獣医師に相談を。

ストレス性

新しく猫を迎えたり引っ越しをしたりと生活環境の変化があった場合、精神的な要因でウンチに異変が出ることがあります。ストレス性のものが原因だと、下痢ではなくウンチが固くなることも。

寄生虫症

回虫や条虫などが腸内に多数寄生すると、下痢を引き起こす原因に。特に子猫に多く見られます。トリコモナスのように、目に見えない寄生虫(原虫類)も下痢の原因となります。

下痢を防ぐために飼い主さんができること

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愛猫の下痢を防ぐために、飼い主さんはどんなことに気をつければ良いのでしょうか。ここでは、基本的な対策方法を5つご紹介します。

1. たっぷりの水と適量のごはん

ウンチを理想的な固さに保つには、適切な量の飲み水と食事が欠かせません。水飲み用の容器を増やして水分は積極的に与え、フードはパッケージの記載を参考にして与え過ぎないようにしましょう。また、下痢に対応したフードもあるので、おなかを壊しやすい猫の場合は獣医師と相談して検討してみるのも良いでしょう。

2. 室内飼いでもワクチン接種を

胃腸炎の原因となりうる感染症は、下痢だけでなく血便の原因にもなります。室内飼いの猫には、外から菌をもらうなどの感染経路は少ないですが、念のためワクチン接種をおすすめします。重篤な状態になりやすい猫汎白血球減少症も、基本の3種混合ワクチンで予防することができますよ。

3. 愛猫に合ったトイレ環境

愛猫が安心して使える快適なトイレ環境は、いいウンチを出すために大切です。愛猫がトイレの中をぐるぐると回るなど使いにくそうな様子が見られたら、トイレそのものや砂が好みと合っていない場合があります。愛猫が気持ちよく排泄できるように、一度環境を見直してみると良いでしょう。

4. 冷えを撃退

寒さが苦手な猫にとっては「冷え」は大敵となります。冷えた環境でストレスがかかると免疫力が低下し、腸内環境が悪化する原因となってしまいます。猫のベッドに毛布を足すなどの工夫をして、ぬくぬくと過ごせるスペースを用意してあげましょう。

5. 適度な運動で腸の動きを促そう

運動不足や肥満の状態は、腸の動きを鈍化させてしまいます。短時間でも毎日、飼い主さんが愛猫と欠かさず遊んであげましょう。また、猫タワーを置くなどして、猫自身も活発に動けるような環境を作ってあげてください。適度な運動をさせることで、腸の動きを活発にさせましょう。

猫が下痢をしていたらウンチの状態をよく観察し、続くようであればすぐに動物病院へ連れて行きましょう。特に体が冷えやすい冬は、愛猫が暖かく過ごせるスペースを用意し、快適に過ごせる環境づくりを心がけましょう!

出典元/『ねこのきもち』16年1月号「長生きにつながるウンチを目指そう」(監修:若山正之先生)
文/kate
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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