いつ発症するか分からない猫アレルギー。家族の誰かがアレルギーになってしまうと辛いですよね。しかし、掃除や猫のお手入れを工夫することで、アレルギーの発症を未然に防ぐこともできます。誰にでもできる簡単な方法なので、ぜひ今すぐ実践してみてください。
猫アレルギーの原因と症状
軽度ならくしゃみや鼻水、充血などの症状があらわれる猫アレルギー。アレルギーの原因となる物質の代表は、猫の唾液や皮脂腺、排泄物に含まれるタンパク質「Feld1」です。猫は高い場所を好むため、アレルゲンが付着した毛が舞いやすく、人が容易に吸い込みやすいのです。
花粉症と同じように猫アレルギーにも「アレルギーコップ」があり、コップが溢れるほどのアレルギー物質が体内に蓄積されると、いずれ猫アレルギーを発症します。重度の反応があった場合は人命にも関わるので、愛猫を手放さなければならないこともあります。気になる症状が出た場合は、受診するようにしましょう。
猫アレルギー対策①掃除をしよう!
アレルゲンが付着している猫の毛を取り除くことが、猫アレルギーの一番の対策になります。猫の毛が特に溜まりやすい場所を重点的に掃除しましょう。掃除中はマスクをつけたり、窓を開けたり、換気扇を回したりするなど、事前準備をしっかり行ってくださいね。
エアコン、電気のかさなど、部屋の上部
できれば毎日モップなどで、毛を除去しましょう。アレルギゲンは水に弱いので、ときには水拭きも忘れずに。
エアコン、換気扇など空気の通り道
猫の毛は空気中を浮遊するので、エアコンや換気扇などの空気の通り道もしっかりと掃除しましょう。エアコンフィルターなどはブラシタイプの掃除機で吸い取り、カーテンにも毛が付着しやすいので、粘着式クリーナーで取り除きます。
猫タワーや猫ベッドなど
100円ショップでも購入できるゴム製の軍手をして、撫でるように毛を取り除きます。
部屋の隅、じゅうたんなど部屋の下部
フローリングなら部屋の隅や端に毛が溜まりやすいので、見落とさないように入念に掃除機をかけます。じゅうたんは猫の毛が絡まりやすいので、全面に掃除機がけをします。手前から奥に3秒かけて掃除機をかけ、奥から自分側に3秒かけて戻します。押して3秒・引いて3秒の往復6秒かけて掃除をするようにしましょう。
猫アレルギー対策②空気をきれいに!
猫のアレルゲンは非常に微細で、花粉の10分の1と言われています。微細な粒子も吸収できる空気清浄機を活用して、空気中のアレルゲンを排除しましょう。
猫アレルギー対策③アレルゲンを排除!
シャンプーをしよう
アレルゲンは水に溶けやすいので、月に1度は必ずシャンプーをするようにしましょう。シャンプーができないなら、濡れたタオルで体を拭くだけでも効果があります。
ブラッシングをしよう
猫アレルギーではない人やプロにお願いして、ブラッシングしましょう。やむを得ず猫アレルギーの人がブラッシングする場合は、マスクなど対策を取ってから行いましょう。
いつ発症するか分からない猫アレルギー。大切な猫との生活を守るため、こまめな掃除や空気清浄機など万全な対策をとりたいですね。また気になる症状があった場合は、早急に受診するようにしましょう。
参考/「ねこのきもち」18年4月号『猫アレルギーと付き合うには?』(新橋アレルギー・リウマチクリニック 十字文子先生)
文/tu-ca
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。