猫の迷子や災害時の対策について考えていますか?ここでは、万が一愛猫が行方不明になってしまった場合に役立つ「迷子札」と「マイクロチップ」について解説。最近増えてきているマイクロチップの施術時間や費用なども紹介します。
春から夏にかけて迷子になりやすい猫
暖かくなると、メス猫は発情期を迎えます。そして性衝動にかられた猫は家から脱走してしまい、迷子になることも。迷子になると飼い主さんのもとへ戻ることは困難となり、たとえ保護されたとしても、ほかの人に引き取られてしまうケースもあります。そのようなとき、飼い主さんとの再会に役立つのが「迷子札」や「マイクロチップ」です。保護した人に猫や飼い主さんの情報が分かれば、早い段階で再会できるでしょう。
迷子札は首輪に付けて
首輪は少し力を加えると外れるタイプを使用し、そこへ迷子札を装着します。迷子札にはプレート状やカプセル状のものなど種類があるので、愛猫が邪魔に思わないデザインを選ぶとよいでしょう。そこへ書き込む内容は、猫の名前や飼い主さんの連絡先です。
体内に埋め込むマイクロチップ
マイクロチップとは直径2mm、長さ12mmほどの小さなチップ。そのチップへ猫と飼い主さんの情報を登録しておくと、動物病院などにあるリーダーで情報を読み取ることができます。耐久年数は約30年といわれており、一度装着してしまえば付け替えなどは不要です。保険会社によっては保険料が割引きになるといったメリットもあり、最近ではマイクロチップの装着を選択する飼い主さんも増えてきています。
マイクロチップの施術時間、費用は?
マイクロチップを猫に埋め込む際の施術時間は、約10~15秒。首元に専用の挿入器を刺してマイクロチップを装着します。皮下注射を打つときと同じようなもので、感覚としては、ほんの一瞬。猫の体への負担もほとんどないでしょう。費用は動物病院によっても変わりますが、数千~1万円程度です。そのほかに、日本獣医師会への登録料として千円が必要になります。
まずは愛猫の脱走対策を入念にしておくことが大切ですが、災害時など人の手ではどうにもならないこともありますよね。愛猫が行方不明になったときに再会できる可能性を高めるためにも、
迷子札やマイクロチップを有効に使ってくださいね。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『猫のマイクロチップ・迷子札』
「ねこのきもち」2017年8月号『イマドキ猫の健康事情』(監修:聖母坂どうぶつ病院獣医師 鵜飼佳実先生)
文/HONTAKA
※一部写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。