「ねこのきもち」では「愛猫の毛柄と性格」に関する読者アンケートを実施。その調査結果から「毛柄と性格の相関性」が見えてきました。今回は「キジトラ」「ミケ」「茶トラ」の毛柄の特徴と性格について解説します。
ちょっとワイルドな「キジトラ」
毛柄の特徴
茶色ベースに黒のしま模様が入る毛柄です。ベースの茶色部分が黒っぽく出ることがあるので、暗いところでは「黒」にみえることも。鳥のキジに色柄が似ていることから「キジトラ」という名が付きました。目元やしっぽ、背骨に沿った部分は模様が分かりやすく出る傾向があり、口元は色が薄くなりやすいです。そして、肉球はピンクや茶色が多いのもキジトラの特徴です。
ヤマネコの気質を色濃く受け継ぐ「キジトラ」
リビアヤマネコの毛柄に似ているためか、野生気質が強いという説があります。「ねこのきもち」が行ったアンケートでも、“慎重さ”と“警戒心の強さ”が平均以上という結果になりました。獲物に見立てたおもちゃを執拗に攻撃したり、新しいものを入念に調べたりといった行動も見られるようです。
守りの強い「ミケ」
毛柄の特徴
「ミケ」は、黒・オレンジ・白の3つの毛色が現れる毛柄です。世界的に珍しい柄で「MIKE」と呼ばれ親しまれています。お腹部分に白が出やすく、色部分にはしま模様が現れることがあります(通称シマミケ)。
メスの特徴が顕著に現れる「ミケ」
遺伝的にほぼメスしか生まれないのがミケの特徴。性格で目立つポイントは“おとなしさ”と“警戒心の強さ”です。これは、子猫から離れないため活動範囲が広くないことから“おとなしく”見え、子猫を守る母性本能の強さが“警戒心を強く”しているのでしょう。いずれもメスならではの性格といえます。
大胆な「茶トラ」
毛柄の特徴
オレンジ色がベースの被毛に、濃いオレンジのしま模様が入った毛柄です。生姜のような色合いに見えるので、欧米では「ジンジャー」と呼ばれることもあります。
物怖じしないオスらしい「茶トラ」
ミケと反対で、茶トラはオスが遺伝的に多く生まれる傾向があります。ライバルとメスを取り合う必要があるオスは、積極的な性格のほうがモテるでしょう。オスが多い茶トラは、“友好的”といった性格が目立ちます。そして、全柄で最低数を出したのは“繊細さ”。大胆で物怖じしない“オスらしさ”が顕著に出ているといえますね。
「猫の毛柄と性格には関係がある」と一概にはいえませんが、相関性は確かにあるのかもしれません。みなさんの愛猫はどんな性格をしていますか?
参考/「ねこのきもち」2017年11月号『読者の愛猫781匹から見えてきた!毛柄×性格 相関データFile』(監修:猫専門病院「Tokyo Cat Specialists」 山本宗伸先生)
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。