嫌がる猫を無理やり動物病院に連れていくのは、猫にとっても飼い主さんにとっても辛いものですよね。猫のストレスを和らげるために、猫が動物病院を嫌がる理由や慣れさせる工夫について知っておきましょう。みなさんの「はじめての病院」画像も必見ですよ!
動物病院が嫌いな猫が多い理由は?
2015年11月に実施した「ねこのきもち」読者アンケートによると、「キャリーケースや動物病院など特定の場所」は猫の嫌いなもの第5位にランクイン。全回答者のうち26.0%の飼い主さんが、愛猫の苦手なものとして挙げていました。このように、動物病院やキャリーケースを嫌がる猫が多いのには、主に以下のような理由があると考えられます。
理由1:動物病院で嫌な思いをしたことがあるから
動物病院では、やむを得ず猫の体を拘束するなどして、治療や処置をおこなうことがあります。そのように痛い思いや怖い思いをした経験から、動物病院が嫌いな猫も多いようです。
理由2:キャリーケースに慣れていないから
キャリーケースに慣れていない猫は、キャリーケース自体を警戒してしまいます。さらにそんな場所に閉じ込められることに強い恐怖や不安を感じ、キャリーケースに入ることを嫌がる猫もいるでしょう。
理由3:「キャリーケース=動物病院」と覚えているから
動物病院に行くときだけにキャリケースを使っていると、猫が「キャリーケースに入る=動物病院に行く」とセットで覚えることも。そのため、動物病院が嫌いな猫は、キャリーケースも嫌いになってしまうのです。
動物病院やキャリーケースに慣れさせるための工夫
嫌いな猫が多いとはいえ、猫の健康管理のために動物病院への通院は避けられないものですよね。そんなときに役立つ、猫のストレスを和らげるための3つの工夫をご紹介します。
工夫1:動物病院でおやつを与える
動物病院に行ったときだけ、特別なおやつを用意して食べさせましょう。相談のうえ、獣医師さんからおやつを与えてもらうのも1つの手です。
工夫2:ふだんからキャリーケースを出しっぱなしにしておく
前もってキャリーケースに慣れさせ、猫にとって居心地のいい場所にしておくことも大切です。ふだんから部屋に出しっぱなしにしておき、猫が好きなときに出入りできるようにするとよいでしょう。キャリーケースの中でフードを食べさせるのも効果的ですよ。
工夫3:キャリーケースで短時間の外出をする
「キャリーケース=動物病院」とセットで覚えてしまっている場合は、その認識を断ち切るために、猫をキャリーケースに入れて短時間の外出をしてみましょう。キャリーケースだけでなく、外の音やにおいに慣れさせることもできて一石二鳥ですね。
みんな頑張っています!「はじめての病院」画像紹介
最後に、「ねこのきもち」アプリに投稿された、いろいろな猫たちの「はじめての病院」画像もご紹介します。みんなとっても頑張っていますよ♪
はじめての病院にやってきた、スコティッシュフォールドのまんぷく丸くん。キャリーバッグの中からそ~っと頭を出して、外の様子をうかがっています。
ノルウェージアンフォレストキャットのわたくんは、お気に入りの宇宙船風キャリーで病院へ。先生の触診中は、ゴロゴロとのどを鳴らしていたそうですよ。
診察台の上に座る、ラクドールのもかちゃん。なにをするのかちょっぴり不安そうですが、おとなしく待っていますね。
ピンクの術後服を着ているのは、スコティッシュフォールドのCOCOちゃん。手術頑張ったね、お疲れさま!
2回目のワクチン接種から帰ってきた、キジトラのレトくん。「注射されても泣かなかったぜ!」と得意げな顔をしているようです。
ちょっとした工夫で、動物病院を嫌がる猫のストレスを和らげることができます。なるべく無理強いせずに少しずつ慣れさせるよう、ふだんの生活から意識してみてくださいね。愛猫の健康を守るために、動物病院と上手に付き合っていきましょう。
参考/「ねこのきもち」2016年3月号『わかればストレスを和らげられる 大発表!猫の嫌いなコトTOP5』(監修:帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科准教授 加隈良枝先生)
文/nekonote
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。