猫の喜ぶもののイメージと聞いて「またたび!」と答える人も多いのではないでしょうか。またたびは、あげるとうっとりしたり、興奮したり、いろんな表情が見られる猫の嗜好品。今回はそんなまたたびの効果的な使い方や注意点をご紹介します。
そもそもまたたびって何? 猫はどんな反応をするの?
またたびは山地に自生する落葉低木の一種です。猫が口にしたりニオイを嗅ぐとマタタビタクトンなどの成分に反応し、のどを鳴らす、ヨダレを垂らす、興奮するなどの酔っぱらったような恍惚状態になることも。
粉末タイプの物が一般的ですが、スプレータイプやまたたびを練り込んだ粒タイプの物もあります。
またたびが猫の飼い主さんを助けてくれる!?
またたびは、水や食べ物のように猫が生きる上で絶対に必要な物ではありません。しかし、「またたびを貰える=イイコトである」というふうに愛猫が認識してくれれば、ふだんの生活で飼い主さんが愛猫にしてほしいことを叶えてくれる強い味方になることも!
新しいグッズに慣れてもらいたいときに!
猫は警戒心の強い動物なので、新しいグッズに慣れてくれるまで時間がかかります。しかし、たとえばキャリーバッグなど、日常的に使うものには早く慣れてもらいたいですよね。そんなときは少量のまたたびを慣れてもらいたいものにかけてみましょう。またたびに釣られて警戒心が薄れ、新しいグッズにも早く慣れてくれるでしょう。
運動させたい&ストレスを解消させたいときに!
猫はとても気分屋な生き物。いつもは遊んでくれるおもちゃでも、全然反応してくれない日もあるでしょう。そんなとき、おもちゃにまたたびをかけると興奮して夢中になって遊んでくれるかもしれません。
与える時は体調を見極め、適量を守ろう!
1、与える時は耳かき一杯分程度
猫の反応にもよりますが、理想は0.5g以内。爪とぎ器などに付属しているまたたびは、すべて使い切ろうとすると多いくらいです。猫の様子を見ながら少しずつ与えるようにしましょう。
2、超高齢猫(15才以上)や刺激に弱い猫には与えない
またたびは猫の体に少なからず負担をかけます。そのため、15歳以上のシニア期の猫や心臓が弱いなどの刺激に弱い猫には与えないようにしましょう。
今までは「反応が面白いから」という理由でなんどもまたたびを与えていたりはしませんでしたか? これからは、またたびを与えるメリットを生かして使用し、猫ともっと楽しく過ごしましょう。
参考/「ねこのきもち」2017年5月号『猫に嗜好品はいかが?』
文/浪坂 一
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。