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国産と外国産のキャットフードの違いと選ぶポイント
キャットフードを選ぶ際、国産か外国産か迷う方も多いかもしれません。今回は、国産と外国産のキャットフードの違いと、猫の食の安全を守る「ペットフード安全法」、キャットフードを選ぶうえで知っておきたい3つのポイントを解説します。
国産と外国産のキャットフードの違いとは?
日本では、国産であっても外国産であっても、すべてのキャットフードはこの法律に則って製造、販売されていますので、ペットフードの安全性においては同様の基準を満たしています。つまり、国産か外国産かは安全なキャットフード選びの基準にはならないのです。
また、ペットフードの原産国は最終加工された場所のことを指します。必ずしも原材料の産地をいうわけではありませんので、合わせて参考にしてください。
「国産」という表記は原材料の調達から生産まで全て日本国内で行われているというイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそうではないのです。ペットフード安全法の施行により原材料のトレーサビリティ(追跡可能性)がきちんとしているので、さらに詳しく知りたい場合、メーカーに問い合わせてみるのも手です。
愛猫の食を守る!「ペットフード安全法」とは?
この法律では、国(環境省および農林水産省)が、日本で流通するペットフードの安全性を確保するための基準や規格などを定め、事業者はそれを守って製造や輸入・販売することが義務付けられている世界でも類を見ない法律です。また、万が一ペットの健康被害を防止する必要があると判断されたときは、この法律に基づき、対象となるフードの廃棄・回収等の命令を行うこともできます。
「ペットフード」が対象、対象外のものは?
上記の法律の対象になるのは、犬と猫の「ペットフード」です。この場合の「ペットフード」とは、おやつやサプリメント、飲み物など、犬・猫が栄養として摂取する製品のことを指します。「薬機法」で規制される医薬品や、嗜好品であるまたたびや猫草、ドッグカフェなどで提供されるお店で作られたフードなどは対象外です。
「ペットフード安全法」を監視するのは国家機関
「ペットフード安全法」が実際に守られていることを監視するのは、国(環境事務所や各地方の農政局など)とFAMIC(独立行政法人「農林水産消費安全技術センター」)です。これらの機関は、関連企業に対して、報告徴収や無通告(抜き打ち)の立ち入り検査を行うことができます。
またFAMICは、「ペットフード安全法」の基準・規格をクリアしていることを確認するため、製造・流通している製品も抜き打ちで検査しています。その結果は、FAMICのホームページにて公表されているので、気になる方は確認してみましょう。
安全・安心なキャットフードとは
添加物
添加物は、いろいろな役割を果たしています。例えば、「栄養添加物」は、栄養分を強化して栄養価を高める働きをしますし、「酸化防止剤」は、キャットフードの酸化を防止して品質を保持する重要な役割をもっています。
添加物に“体に悪影響を及ぼすもの”といったイメージを持っている⽅もいるでしょう。しかし、そもそも安全性が確認された成分でなければ添加物として認められませんし、添加する量に関しても、「ペットフード安全法」で科学的知⾒に基づいた上限値が定められているので、神経質になる必要はありません。実際には、健康に影響がない量の数十分の一程度が上限として定められているため、全く問題はありません。
原材料の安全性
「ペットフード安全法」では、当該法律の規格に合わないペットフードを製造、販売、輸入することを禁じており、さらにその原材料の安全性の確保をするように求めています。
さらに「ペットフード安全法」では、製造や輸入の業者登録が義務付けられています。また、流通段階でも商品の帳簿付けが義務付けられているので、原材料の生産から加工、流通、そして販売などの各段階において、商品とその情報を追跡できるようになっているのです。
栄養バランス
猫に必要な栄養基準を満たし、その栄養素がバランスよく配合されているものが、安心・安全なキャットフードといえます。栄養バランスに優れたキャットフードを選ぶなら、「総合栄養食」と記載されたものを選ぶことが大切です。また、必要な栄養バランスは、年齢やライフスタイルなどによって変わってきますので、ライフステージにあったキャットフードを選ぶようにしましょう。
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