猫と暮らす
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癒しの相乗効果♡ マッサージで猫も飼い主さんも幸せになれるワケ
愛猫に触れていると、気持ちが癒やされることってありますよね。
いま科学的な研究でも注目されているようですが、マッサージをすることで、猫と飼い主さんそれぞれに同様の癒し効果があるようなんです♪
この記事で、そのヒミツに迫っていきましょう。
いま科学的な研究でも注目されているようですが、マッサージをすることで、猫と飼い主さんそれぞれに同様の癒し効果があるようなんです♪
この記事で、そのヒミツに迫っていきましょう。
マッサージで、猫と飼い主さんがお互いに癒しあえるワケ
①「幸せホルモン」オキシトシンが分泌される
分泌されると幸福感が得られることから、「幸せホルモン」とも呼ばれるオキシトシン。
人が猫と触れ合うと、オキシトシンが分泌されるといわれています。一方の猫も、飼い主さんにマッサージをしてもらうと、体内にオキシトシンが分泌されるそう。
猫の全身の皮膚には「感覚受容器」と呼ばれる、虫などから身を守るセンサーのようなものがたくさんあります。猫は、信頼できる相手にだけこのセンサーに触れることを許すそう。
許した相手からセンサーに触れられると、とても気持ちがよくなって幸福感が高まるのだとか!
人が猫と触れ合うと、オキシトシンが分泌されるといわれています。一方の猫も、飼い主さんにマッサージをしてもらうと、体内にオキシトシンが分泌されるそう。
猫の全身の皮膚には「感覚受容器」と呼ばれる、虫などから身を守るセンサーのようなものがたくさんあります。猫は、信頼できる相手にだけこのセンサーに触れることを許すそう。
許した相手からセンサーに触れられると、とても気持ちがよくなって幸福感が高まるのだとか!
②副交感神経が優位になる
消化や呼吸など、生命活動のために24時間働き続けている自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」から成り立っています。
この自立神経のバランスにおいて、
・交感神経が優位だと活動的に
・副交感神経が優位だと穏やかな気分
になります。
また、副交感神経にはオキシトシンの分泌が関係しています。飼い主さんが猫にマッサージをすると、上記で述べたように双方にオキシトシンが分泌され、飼い主さんも猫も副交感神経が優位に。
その結果、お互いにリラックスした穏やかな気分になれるのです。
この自立神経のバランスにおいて、
・交感神経が優位だと活動的に
・副交感神経が優位だと穏やかな気分
になります。
また、副交感神経にはオキシトシンの分泌が関係しています。飼い主さんが猫にマッサージをすると、上記で述べたように双方にオキシトシンが分泌され、飼い主さんも猫も副交感神経が優位に。
その結果、お互いにリラックスした穏やかな気分になれるのです。
猫のマッサージで飼い主さんが癒されるワケ
猫のマッサージで飼い主さんが癒されるのは、ほかにも次のような理由があるようです。
①ゴロゴロ音に癒し効果がある
猫がリラックスしているときにのどを鳴らすゴロゴロ音の振動数は、25ヘルツ(1秒間に25回ほど振動する)。
このゴロゴロ音は、人への効果が認められているイルカの鳴き声「クリックス音」と波形がそっくりなのです。そのため、ゴロゴロ音にも人への効果があると考えられています。
このゴロゴロ音は、人への効果が認められているイルカの鳴き声「クリックス音」と波形がそっくりなのです。そのため、ゴロゴロ音にも人への効果があると考えられています。
また、東京農業大学農学部バイオセラピー学科動物介在療法研究室教授の太田光明先生によると、次のようにも言えるそう。
「耳で聞くだけでも癒されますが、マッサージをしていて手のひらからゴロゴロ音の振動を感じると、癒しの効果はより高まる可能性があります」(太田先生)
「耳で聞くだけでも癒されますが、マッサージをしていて手のひらからゴロゴロ音の振動を感じると、癒しの効果はより高まる可能性があります」(太田先生)
②信頼関係を感じられる
猫は用心深く、容易に触らせてくれない生き物だということは、飼い主さんも知っているでしょう。そんな猫が、警戒心を解いて飼い主さんに身をゆだねているということは「信頼している」ということです。
太田先生によると、猫をマッサージすることで飼い主さんは愛猫からの信頼を実感し、幸福感を得られるのだそう。
また、マッサージで猫が気持ちよくなると、猫はマッサージをしてくれる飼い主さんのことがもっと大好きになり、より深い信頼関係を築くことができるのです。
太田先生によると、猫をマッサージすることで飼い主さんは愛猫からの信頼を実感し、幸福感を得られるのだそう。
また、マッサージで猫が気持ちよくなると、猫はマッサージをしてくれる飼い主さんのことがもっと大好きになり、より深い信頼関係を築くことができるのです。
飼い主さんのマッサージで猫が癒されるワケ
飼い主さんのマッサージで猫が癒されるのには、次のような理由があるそう。
①血流がよくなって、体がポカポカする
耳まで温かいのは、猫の体の末端まで血液が循環している証拠。マッサージには、血行を促進して猫の体を温め、代謝や免疫力をアップさせる効果があります。
また、マッサージでツボを刺激することで、さまざまな臓器を活性化できます。こういったことから、猫の心身のバランスが整って、猫は穏やかで癒された気持ちになれるのです。
また、マッサージでツボを刺激することで、さまざまな臓器を活性化できます。こういったことから、猫の心身のバランスが整って、猫は穏やかで癒された気持ちになれるのです。
②むくみがとれて、体や頭がスッキリする
猫のマッサージをすることで、リンパを流す効果も。血流やリンパの流れが滞ると猫の体もむくみますが、それらをマッサージで流すことでむくみがとれて、体も頭もスッキリします。
さらに、東京都港区にあるアニマル・ケアサロンFLORA院長の中桐由貴先生によると、次のような変化も感じることができるようです。
「顔回りのリンパが滞ると視界がぼやけているのか、猫の目元がぼんやりしていることがあります。そんなとき、顔のマッサージをして流してあげると目元がスッキリして、表情が変わるのを感じることがありますよ」(中桐先生)
「顔回りのリンパが滞ると視界がぼやけているのか、猫の目元がぼんやりしていることがあります。そんなとき、顔のマッサージをして流してあげると目元がスッキリして、表情が変わるのを感じることがありますよ」(中桐先生)
癒しあうために知っておきたい7つのこと
ここからは、マッサージで癒しあうために大切な7つのポイントを見ていきます! 飼い主さんはぜひ覚えておいてください。
①マッサージをするのにいい場所は?
→落ち着いた静かな場所で!
猫は音に敏感なので、できるだけ静かで落ち着ける場所を選んであげましょう。また、飼い主さんも癒されるためには、楽な体勢でマッサージできる場所を選ぶことも大切です。
猫は音に敏感なので、できるだけ静かで落ち着ける場所を選んであげましょう。また、飼い主さんも癒されるためには、楽な体勢でマッサージできる場所を選ぶことも大切です。
②どんなとき?
→時間に余裕があるときに!
飼い主さんに時間的なゆとりがあるときに行うのがいいでしょう。忙しい時間帯や出かける前などにマッサージをすると、焦りが伝わって猫がリラックスできないことも。
飼い主さんに時間的なゆとりがあるときに行うのがいいでしょう。忙しい時間帯や出かける前などにマッサージをすると、焦りが伝わって猫がリラックスできないことも。
③強さは?
→押す爪の色が変わるくらい!
押したときに爪(の下の皮膚)の色が白くなるくらいの力加減を目安に、愛猫の好みの力加減を探ってみましょう。
「飼い主さんがちょっと強過ぎるかな? と思うくらいかもしれません」(中桐先生)
④猫がリラックスしているサインは?
□のどをゴロゴロ鳴らす
□人の手をなめる
□目を細めている
□前足をグーパーする
□力を抜いてだらんとしている
□瞳孔が適度な大きさに開いている
□人の手をなめる
□目を細めている
□前足をグーパーする
□力を抜いてだらんとしている
□瞳孔が適度な大きさに開いている
※「リラックスしていないかな?」と思っても、すぐにやめないで!
愛猫を見て「リラックスしていないかな?」と思ってすぐにマッサージをやめてしまうと、愛猫が気持ちよさをわからないままに…。
噛んだり引っかいたりしそうでなければ、5分程度はそのまま続けてみましょう。マッサージで徐々に緊張が解けて、リラックスサインが見られるかも。
噛んだり引っかいたりしそうでなければ、5分程度はそのまま続けてみましょう。マッサージで徐々に緊張が解けて、リラックスサインが見られるかも。
→ちなみに、 猫がリラックスしていないサインは…
□体に力が入っている
□こわばっている
□しっぽをぺしぺし床にたたきつけている
□瞳孔が大きく開いている
□体に力が入っている
□こわばっている
□しっぽをぺしぺし床にたたきつけている
□瞳孔が大きく開いている
⑤頻度は?
→できれば毎日がベスト♪
可能であれば、毎日行うのがオススメ。全身を触るので、愛猫の体の異変に気づくきっかけにもなりやすいです。時間的に難しい場合は、週に1〜2回程度でもOKです。
可能であれば、毎日行うのがオススメ。全身を触るので、愛猫の体の異変に気づくきっかけにもなりやすいです。時間的に難しい場合は、週に1〜2回程度でもOKです。
⑥何分くらい?
→30〜45分くらいが目安!
全身を一通りマッサージするのにちょうどいいのは、30分くらいです。延長しても、45分くらいまでに。あまり長いと、飼い主さんも猫も疲れてしまいます。
全身を一通りマッサージするのにちょうどいいのは、30分くらいです。延長しても、45分くらいまでに。あまり長いと、飼い主さんも猫も疲れてしまいます。
⑦マッサージを始める前にすることは?
【1】合図を決めておくと◎
「マットを運んでくる」「飼い主さんの手を温める」など、マッサージを始める前に必ず行う動作を決めておきましょう。そうすると、猫にとってそれが「マッサージを始める合図」になります。
「マットを運んでくる」「飼い主さんの手を温める」など、マッサージを始める前に必ず行う動作を決めておきましょう。そうすると、猫にとってそれが「マッサージを始める合図」になります。
【2】あごまわりをこちょこちょしてみましょう
最初にあごまわりをこちょこちょと触り、ゴロゴロのどを鳴らしたり目を細めたりして、気持ちよさそうだったら「マッサージOK」のサインです。
【3】深呼吸をする
癒しあうマッサージをするには、力を抜いて穏やかな雰囲気で接することが大切。深呼吸をすることで、落ち着いてマッサージが始められます。
癒しあうマッサージをするには、力を抜いて穏やかな雰囲気で接することが大切。深呼吸をすることで、落ち着いてマッサージが始められます。
ぜひ解説を参考に、マッサージで愛猫と癒しあってみてくださいね♡
参考/「ねこのきもち」2018年11月号『「幸せホルモン」で癒しの相乗効果が! 猫とわたし♡ 癒しあいのマッサージ』
(監修:東京農業大学農学部バイオセラピー学科 動物介在療法研究室教授 太田光明先生)
(監修:東京都港区にあるアニマル・ケアサロンFLORA院長、日本ペットマッサージ協会理事 中桐由貴先生)
※一部の写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
イラスト/macco
文/雨宮カイ
(監修:東京農業大学農学部バイオセラピー学科 動物介在療法研究室教授 太田光明先生)
(監修:東京都港区にあるアニマル・ケアサロンFLORA院長、日本ペットマッサージ協会理事 中桐由貴先生)
※一部の写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
イラスト/macco
文/雨宮カイ
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